1,160cd/㎡の高輝度モデルとほぼ同等の視認性を確保

EIZO株式会社（本社：石川県白山市）は2024年4月2日、船舶搭載用27型フルHD液晶ディスプレイ「DuraVision MDF2701W」を発表した。価格はオープンプライスで今冬発売予定。

電子海図表示システム（ECDIS）やレーダー情報を表示するために設計された製品で、液晶パネルと保護ガラスの隙間を樹脂で埋める「オプティカルボンディング加工」を採用。光の反射による画面の映り込みを抑制し、350cd/㎡の輝度で1,160cd/㎡の高輝度モデルとほぼ同等の視認性を確保している。これにより、太陽光が当たるようなシーンでも鮮明に表示できる。

またECDISの色基準に適合するよう、1台ごとにバックライトの輝度、表示ガンマ、RGB各色の色度を測定し、表示が均一になるよう調整したうえで出荷。さらに高低温試験や振動試験（IEC60945）、防塵・防滴試験（モニター前面：IP65）を行い、船舶搭載用途に求められる耐久性を保証する。

液晶パネルはVA方式、表示色は約1,677万色、輝度350cd/㎡、コントラスト比3,000:1、応答速度12ms、視野角は水平/垂直178°。インターフェイスはDisplayPort×1、DVI-D×1、D-Sub×1、USB 2.0 Type-Bアップストリーム×1。

本体サイズは幅656mm、奥行き62.5mm、高さ454mm、重量約8.4kg。防塵・防水規格は前面がIP65、背面がIP22に対応する。

文： 編集部 池西 樹
EIZO株式会社： https://www.eizo.co.jp/