2024.05.15 11:14 更新
2024.05.14 配信
東芝デバイス&ストレージ株式会社(本社:東京都港区)は2024年5月14日、次世代磁気記録技術「熱アシスト磁気記録」(HAMR)、および「マイクロ波アシスト磁気記録」(MAMR)を使用したニアライン向け3.5インチHDDにおいて、30TBを超える記憶容量の実証に成功した。
近接場光によりディスクを局所的に加熱して磁気記録能力を高める「HAMR」技術を採用したモデルでは、10枚のディスクを内蔵し、SMR方式により32TBの実証を達成している。なお2025年にはHAMR技術を適用したHDDのテストサンプル出荷が開始される予定。
マイクロ波で磁気記録能力を向上させる「MAMR」技術を採用したモデルでは、11枚のディスクを内蔵し、SMR方式や信号処理の改善により31TBの実証を達成している。
ちなみに今回の研究は、磁気記録メディア開発を行う株式会社レゾナック、および磁気記録ヘッド開発を行うTDK株式会社との共同で行われ、今後もニアラインHDDの記憶容量拡大に向けて、「HAMR」「MAMR」両技術開発を並行して推進していくとしている。
文: 編集部 池西 樹
東芝デバイス&ストレージ株式会社: https://toshiba.semicon-storage.com/jp/