手動巻き上げレバーや手動ゾーンフォーカスなどカメラ操作も楽しめる設計

リコーイメージング株式会社（本社：東京都大田区）は2024年6月18日、ハーフサイズフォーマットを採用する単焦点フィルムコンパクトカメラ「PENTAX 17」を正式発表した。メーカー希望小売価格は税抜107,000円で、直販を含めた市場想定売価は税込88,000円。7月12日に発売される。

2022年12月にアナウンスされた「フィルムカメラプロジェクト」が製品として結実。PENTAXがもつフィルムカメラ開発のノウハウを活かし、操作感を含めて楽しめるフィルムカメラの新製品が出来上がった。

35ミリ判フィルム（36×24mm）1コマの約半分（17×24mm）を使用するハーフサイズフォーマットを採用。そのまま構えると縦位置の撮影になるため、日常的に使用しているスマートフォンと同じ感覚の写真が撮影できる。また、フィルムカメラならではのカメラ操作が楽しめるように、あえて全自動ではなく手動巻き上げのための巻き上げレバーを備える。

レンズは新たに開発された焦点距離25mm（35ミリ判換算で約37mm相当）の単焦点レンズを搭載。「PENTAX エスピオ ミニ」の光学系をベースにハーフサイズフォーマット向けに新設計、クリアでシャープな描写かつ日常を気軽に撮影できる焦点距離で撮影できる。

ピント合わせには6つのゾーンから選択できる手動選択のゾーンフォーカスを採用。光学ファインダーにはアルバダ式ブライトフレームファインダーを備え、ゾーンフォーカスアイコンもファインダー内で確認できる。

上下カバーに軽量・堅牢なマグネシウム合金を使用したクラシカルなボディで、外形寸法は幅127.0mm、奥行き52.0mm、高さ78.0mm、重量290g。

文： 編集部 絵踏 一
リコーイメージング株式会社： https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/