2024.07.30 10:54 更新
2024.07.29 配信
AMD(本社:アメリカ)は2024年7月29日(現地時間)、レイテンシ削減やAI最適化などを盛り込んだ新世代のフレーム生成技術「AMD Fluid Motion Frames 2」を発表、テクニカルプレビュー版を公開した。
グラフィックスドライバのAMD Software: Adrenalin Editionに統合された、AMDのフレーム生成技術が大幅アップグレード。最大のトピックはレイテンシの大幅削減で、Radeon RX 7900 XTXを搭載した4Kレイトレーシング環境において従来比最大28%の遅延低減が確認できたという。また、統合グラフィックス使用時でも平均12%の遅延改善を達成、人気タイトルの1,080p環境で120fps以上のプレイが可能だったとのこと。従来はフルスクリーンでしか利用できなかったところ、新たにボーダレスウィンドウにも対応した。
そのほか、AMFMの動作をより細かく制御したいというリクエストに応え、フレーム生成のフォールバック動作を改善して滑らかさを制御できる「Search Mode」を追加。AI最適化によるアルゴリズム開発でフレーム生成を改善、設定項目には「Auto」のほか1,080p向けの「Standard」、1,440p以上向け「High」が用意される。低スペック環境向けの「Performance Mode」も備え、オーバーヘッド削減により幅広い環境での高フレームレートプレイが可能になるという。
「AMD Fluid Motion Frames 2」は、Radeon RX 7000および6000シリーズのデスクトップGPU、Radeon 700MシリーズのモバイルGPUなど、幅広いRDNA 2/3アーキテクチャのGPUで利用可能。今後さらなる改善とバグ修正などを経て、2024年第4四半期に正式リリースを予定している。
文: 編集部 絵踏 一
AMD: https://www.amd.com/