2024.09.04 02:08 更新
2024.09.03 配信
Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2024年9月3日(現地時間)、かねてよりアナウンスされていたスリム・モバイルノートPC向け最新CPU「Lunar Lake」こと、「Core Ultra 200V」シリーズを正式発表した。
Meteor Lakeの後継製品で、3Dパッケージ技術のFoverosによるタイル構造を継承。ただし、タイルの構成はCPU、GPU、NPUなどが実装された「コンピュートタイル」、チップセットの機能を備えた「プラットフォーム・コントローラ・タイル」、ダミーの「フィラータイル」の3つの構成へと大きく変更され、メモリもパッケージ上に統合されている。
さらにPコアはこれまでのRedwood Coveから、IPCが最大14%向上したLion Coveへとアップグレードされ、電力効率を改善するため「Hyper Threading Technology」機能は省略。これにより、ワットパフォーマンスが最大15%と大きく向上しているのも特徴だ。
EコアもCrestmontからSkymontへと変更。キャッシュ容量や浮動小数点演算ユニットの増量により、Meteor Lake世代の低電圧EコアからIPCは最大68%、AIスループットは2倍に向上した一方で、消費電力は低下している。
その他、内蔵GPUはこれまでのIntel Xe LPGから新世代のIntel Xe 2に、AIワークロード向けのNPUも第3世代から第4世代へと変更され、AI処理性能はGPUが67TOPS、NPUは48TOPSに向上。またゲーム性能も大幅に引き上げられ、ライバルとなるAMD HX 370との比較で平均16%、Qualcomm XIE-84-100との比較では平均68%高いパフォーマンスを発揮する。
Core Ultra 200V搭載製品は2024年9月24日から発売が開始される予定 |
製品ラインナップはIntel Core Ultra 9 Processor 288Vを筆頭に、Core Ultra 7が3モデル、Core Ultra 5が4モデルの計9モデル。いずれもコア数はPコアが4コア、低電圧Eコアが4コア、メモリスピードは最高LPDDR5X-8533MT/sで、Wi-Fi 7やThunderbolt 4に対応する。なお「Lunar Lake」の詳細については以下の記事も合わせて参照いただきたい。
文: 編集部 池西 樹
Intel Corporation: https://www.intel.com/