2024.09.11 12:17 更新
2024.09.10 配信
東芝デバイス&ストレージ株式会社(本社:東京都港区)は2024年9月10日、最大24TBをラインナップするCMR(従来型磁気記録)方式の3.5インチニアラインHDD「MG11」シリーズの開発を発表した。今月からサンプル出荷が開始される。
データセンターやクラウド・サービス・プロパイダー、サーバー向けの大容量3.5インチニアラインHDD。ヘリウム充填HDDの新製品で、独自のFC-MAMR(Flux Control-Microwave Assisted Magnetic Recording/磁束制御型マイクロ波アシスト磁気記録方式)技術により大容量化を実現している。24時間365日連続稼働に対応し、ワークロードは550TB/年、MTTF/MTBFは250万時間とされる。
容量は前世代から2TB増の24TBを達成。バッファサイズは1GiB、データ転送速度は295MiB/sで約9%向上、容量あたりの消費電力は約8%低減した。CMR方式のため、従来型システムで使用しているHDDの置き換えにも適している。インターフェイスはSATAとSASで、容量は24TBのほか22TB/20TB/18TB/16TB/14TBをラインナップする。記録データを短時間で無効化できるSanitize Instant Eraseモデル、Self-Encrypting Drive搭載の暗号化モデルも選択可能。
また、SMR(瓦記録)方式で最大28TBをラインナップする「MA11」シリーズについても基本動作を確認。こちらは10~12月のサンプル出荷が予定されている。
文: 編集部 絵踏 一
東芝デバイス&ストレージ株式会社: https://toshiba.semicon-storage.com/jp/