大規模生成AI向けアクセラレータ「Gaudi 3」も発表

Intel Corporation（本社：アメリカ カリフォルニア州）は2024年9月24日（現地時間）、データセンター向けCPU「Xeon 6900P」シリーズと、AIアクセラレータ「Gaudi 3」を発表した。

「Xeon 6900 P」シリーズは、モデリングやCAE、生成系AI、ディープラーニング、推論処理など負荷の高いワークロード向けに設計された製品で、CPUコアにはPコアのみを採用しているのが特徴。前世代のCPUに比べてAI処理は3倍、HPC性能は最大2.5倍、MySQLによるデータベース性能は最大2.1倍に向上している。

製品ラインナップは128コアの「Xeon 6980P」を筆頭に、120コアの「Xeon 6979P」、96コアの「Xeon 6972P」「Xeon 6952P」、72コアの「Xeon 6960P」の計5モデル展開。

L3キャッシュは最大504MB、メモリチャネルは12ch、動作クロックはDDR5なら6,400MHz、MRDIMMなら8,800MHzまで対応。PCI Expressレーンは96レーン、TDPは最高500Wで、デュアルCPU構成をサポートする。

「Gaudi 3」は、大規模な生成AI向けに最適化されたAIアクセラレータ。64基のTensorプロセッサコアと、8基の行列エンジン（MME）に加えて、128GBのHBM2eメモリを搭載。さらに24基の200GbEのイーサネットポートをサポートし、スケーラブルなネットワークを構築できる。なおフォームファクタはPCI Express拡張カードのほか、メザニンカードやユニバーサル・ベースボードが用意されている。

文： 編集部 池西 樹
Intel Corporation： https://www.intel.com/