「Snapdragon 8 Gen 3」後継の最新モバイルプラットフォーム向けSoC

Qualcomm Incorporated（本社：アメリカ）は2024年10月22日、年次イベントの「Snapdragon Summit 2024」にてモバイルプラットフォーム向けのフラッグシップSoC「Snapdragon 8 Elite」を発表した。

ASUS、Honor、iQOO、OnePlus、OPPO、realme、Samsung、Vivo、Xiaomiなどのメーカーより、今後数週間以内に搭載スマートフォンが発表される予定という。

2023年10月に発表された「Snapdragon 8 Gen 3」の後継にあたるSoCで、PC向けの「Snapdragon X Elite」と同じ自社製のOryon CPUを採用。従来からネーミングルールも変更されることになった。

3nmプロセスで製造される第2世代のOryon CPUは、最大3.2GHzのプライムコア×2と最大3.53GHzのパフォーマンスコア×6で構成。前世代からシングルコア性能とマルチコア性能が45％、電力効率は44％向上したという。メモリは最大5,300MHzおよび最大24GBのLPDDR5xをサポートする。

また、Adreno GPUはより効率的にレンダリングできるよう進化。前世代比で電力効率が大幅に改善したほか、レイトレーシング性能も35％向上、ハイエンドコンソール向けAAAタイトルも快適にプレイ可能になるという。AI処理用のHexagon NPUもスカラー×8コア/ベクター×6コアにエンジンが強化され、AI性能が45％向上した。

そのほか、最新の5GモデムであるSnapdragon X80 5G RF Modem-RFを統合。6つの周波数帯域を束ねる6CA、NB-NTN衛星通信、最新の5G用AIプロセッサなどの機能を備える。Wi-Fi/Bluetoothコントローラは最新のFastConnect 7900を採用、Wi-Fi 7やBluetooth 6.0をサポートする。

文： 編集部 絵踏 一
Qualcomm Incorporated： https://www.qualcomm.com/