3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」とコントローラを統合

キオクシア株式会社（本社：東京都港区）は2024年10月30日、業界初のQLC技術を採用したUFS 4.0組み込み向けフラッシュメモリの量産開始を発表した。

スマートフォンやタブレットの他、PC、ネットワーク機器、AR/VR、AIなど幅広いアプリケーションをターゲットにした製品で、キオクシアの3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」と最新コントローラを搭載する。

これにより、1チップで512GBという大容量とシーケンシャル読込最大4,200MB/s、書込最大3,200MB/sの高速アクセスが可能。また「High Speed Link Startup Sequence」に対応したことで、Link Startupのかかる時間は従来モデルから約70％短縮されている。

インターフェイス規格はMIPI M-PHY 5.0とUniPro 2.0をサポートし、1レーンあたり最大23.2Gbps（理論値）、デバイスあたり最大46.4Gbps（同）のインターフェース速度を実現。さらにExtended Initiator ID（Ext-IID）に対応し、UFS 4.0ホストコントローラのMCQと併用することで、ランダム性能を改善できる。

文： 編集部 池西 樹
キオクシア株式会社： https://www.kioxia.com/ja-jp/