既存製品もソフトウェアアップデートで性能が向上

NVIDIA Corporation（本社：アメリカ・カリフォルニア州）は2024年12月17日（現地時間）、小型AI開発キット「Jetson Orin Nano Super Developer Kit」を発表した。なお国内では菱洋エレクトロと株式会社マクニカより12月18日から販売が開始される予定だ。

2023年に登場した「Jetson Orin Nano Developer Kit」をベースにした製品で、システムの構成は「Jetson Orin Nano 8GB」と、各種インターフェイスなどを備えたリファレンスのキャリアボードで全く同じ。

ただし、ソフトウェアのアップデートによって新たに25Wで動作するSuperモードが追加され、処理性能は40TOPSから67TOPSへ、メモリ帯域も68GB/sから102GB/sへと拡張され、生成AI性能は1.7倍へと引き上げられている。またより多くのユーザーに使ってもらうため、販売価格も499ドルから約半額の249ドルへと改定された。

ちなみにSuperモードは従来の「Jetson Orin Nano Developer Kit」や「Jetson Orin NX」「Jetson Orin Nano」でも利用できることから、既存製品を持っているユーザーもソフトウェアをアップデートするだけで性能を引き上げることができる。

文： 編集部 池西 樹
NVIDIA Corporation： https://www.nvidia.com/