2024.12.19 15:12 更新
2024.12.18 配信
Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2024年12月18日(現地時間)、2024年10月にリリースされた開発コード名「Arrow Lake-S」こと「Core Ultra 200S」シリーズのゲームパフォーマンスが想定どおり発揮されない原因を発表した。
クリエイティブなアプリケーションに関しては良好である一方、ゲームについてはメディアごとにスコアがばらついたり、伸び悩むものがあるなど、想定していたパフォーマンスが発揮できないものがあった。そこでIntelでは10月26日より調査を開始。その結果、5つの問題があることが判明した。
「Performance & Power Management (PPM)パッケージの誤り」は、Windows Updateパッケージをレビュー担当者向けではなく、ユーザー・小売店向けにスケジュールしていたため、レビュー時にCPU動作の異常やシングルスレッド性能の低下、DRAMレイテンシの上昇といった問題が発生していたとのこと。なおこの問題はWindows 11 build 26100.2161(KB5044384) で解決済み。
「Intel Application Performance Optimizer (APO) が有効化されていない」は、「Performance & Power Management (PPM)パッケージの誤り」によってCPUが異常な動作をしたことで、APO機能が有効化されていなかったとのこと。なおこの問題もWindows 11 build 26100.2161(KB5044384) で解決済み。
「Easy Anti-Cheatサービスを使用してゲームタイトルでBSODが発生」は、古いEasy Anti-CheatドライバーとWindows 11 24H2の組み合わせでゲームが起動しない問題が発生していたとのこと。なおこの問題についてはEasy Anti-Cheatドライバーを更新することで問題を解決できる。
「レビュー時のBIOS設定の誤り」は、プレビュー版のBIOSではResizable BARやIntel APO、コンピューティングタイルのリング周波数、メモリコントローラ比率などが誤って設定されていたものがあったとのこと。なおこの問題については最新のBIOSにアップデートすることで正しい設定になるとされる。
さらにIntelでは、これまでの調査を元にパフォーマンスを最適化したBIOSを2025年1月前半にリリースする予定。最適化したBIOSではマイクロコードのバージョンが0x114に、Intel CSME Firmware Kitのバージョンが19.0.0.1854v2.2以降になっているという。
文: 編集部 池西 樹
Intel Corporation: https://www.intel.com/