- 編集部:
それは知りませんでした。ずいぶん台湾と日本では違うんですねぇ。ちなみにその感じで行くと、フルタワーケースはあまり人気がないとは思うのですが、逆にMini-ITXはどうなんでしょうか?
- Patrick
台湾ではほとんど売っていません。
VIAVIA Technologiesといえば、Mini-ITXフォームファクターの第一人者。17cm角の小型マザーボードは多くの小型PCファンの多くを魅了。またチップセット供給ではIntel用、AMD用が用意されている
NVIDIA IONNVIDAのネットトップ向けプラットフォーム。これまでIntel Atomプロセッサ向けチップセットといえば、Intel 945GSE + ICH7Mという構成であったが、それに比べグラフィック能力が向上されたIONはBlu-rayのフルスペックHD再生が可能となり、2009年5月に 登場したZOTAC製IONマザーボードは大きな注目を集めた
- 編集部:
人気なしですか。でも以前のVIAはともかく、Intel AtomやNVIDIA IONで注目されても良い気がするのですが。
- Patrick
EPIAシリーズはごく一部でしたが、Atomの登場で劇的に自作ユーザーが手を出したという事実はありません。
- 編集部:
という事は、Mini-ITXケースはほとんど売っていない?
- Patrick
売っていません。台湾メーカーもMini-ITXケースはOEM向けとして作っているだけで、リテールマーケットはまったく考慮していません。一部のユーザーで好きな人はいますが、日本とは全く違います。
台湾にも「100円PC」は存在するのだろうか?
Intel Atomネットブックおよびネットトップ向けに開発されたプロセッサー。UMPCブームのきっかけとなるAtomの登場は、ネットブックの大幅売上増に大きく貢 献したことは誰もが認めるところ。インテルはデスクトップ向けプロセッサだけでなく、モバイル向けプロセッサでも大きくシェアを伸ばすこととなった
- 編集部:
ネットブックの影響もあるのかなぁ。
- Patrick
まったくその通りです。ネットブックは台湾でも日本と同じくらいの価格で手に入ります。同じAtomが搭載されていて、液晶パネルもハードディスクもメモリもキーボードも付いてくる。わざわざMini-ITXで自作しよう等とは考えませんね。価格のバランスおかしいと思いませんか(笑)?
- 編集部:
そう言われてしまうと、まったくその通りなんですが、、、そういえば日本で「100円PC」ってあるのはご存じですか?
- Patrick
えぇ知っています。この前「1円PC」の広告を見ました。たいへん驚きました。
- 編集部:
当然そのシステムはご存じですよね?台湾には同様の通信業者とのタイアップという売り方はないんでしょうか。
- Patrick
携帯電話会社とのタイアップでネットブックが売られている場合がやはり台湾にもあります。ただし100円とかではなく、10,000円くらいですよ。日本の価格には本当にビックリしました。
(第2回「台湾自作PC事情を聞いてみた」に続く)
今回は台湾自作事情について、興味深い話を聞くことができた。多くのPCメーカーが集まる“本場・台湾”と日本の自作市場では想像以上の違いが存在することを解っていただけたと思う。
さて次回は周辺機器事情をはじめ日本で今最も熱いアイテムであるSSD事情などを中心に、台湾自作の今をさらに聞いていこうと思う。