エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.19
2009.10.07 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
テスト環境(その1) | ||
CPU |
Intel Core i5-750(2.66GHz/L3キャッシュ8MB)
|
|
マザーボード |
GIGABYTE「GA-P55-UD6」(Intel P55 Express)
|
|
メモリ |
OCZ3G1866LV4GK 4GB(2GBx2枚)DDR3-1600 8-8-8-24
|
|
システムドライブ |
Seagate Barracuda 7200.10 ST3320620AS(320GB/SATA2)
|
|
グラフィック |
ASUSTeK「ENGTX260/HTDI/896M」
|
|
電源 |
PC POWER&COOLING SILENCER 910W
|
|
OS |
Windows 7 Release To Manufacturing
Windows Vista Ultimate SP2 32bit |
テスト環境(その2) | ||
CPU |
Intel Core i7-920(2.66GHz/L3キャッシュ8MB)
|
|
マザーボード |
ASUSTeK「P6T Dluxe V2」(Intel X58 Express + ICH10R)
|
|
メモリ |
SanMax SMD-3G88HP-13H-T 3GB(1GBx3枚)DDR3-1333 CL9
|
|
システムドライブ |
Seagate Barracuda 7200.10 ST3320620AS(320GB/SATA2)
|
|
グラフィック |
ASUSTeK「ENGTX260/HTDI/896M」SP216
|
|
電源 |
PC POWER&COOLING SILENCER 910W
|
|
OS |
Windows 7 Release To Manufacturing
Windows Vista Ultimate SP2 32bit |
まずはテスト環境の説明から。今回は上の表通り異なる環境を2つ用意。さらにOSもWindows 7とWindows Vistaの2種類をインストールし、合計4パターンの環境という事で、かなり長時間のテストとなってしまった。
説明するまでも無いが、この手のベンチマークを試みると、回数分だけどんどん違ったスコアが叩き出されるもので、このテストでも千差万別の結果が現れている。ちなみにテストに使用したシステム用ハードディスクの中にはOSおよびドライバやベンチマークアプリケーションのみで、SSDの中身は空の状態での計測としている。
なお、ベンチマークで使用したソフトは、定番の「CrystalDiskMark 2.2」と「HD Tune Pro 3.50」の2種類。いずれも複数回のベンチマークを走らせ、平均的数値を掲載している。
ここまで「CrystalDiskMark 2.2」で計測を試みた。シーケンシャルリード・ライト共に設定変更を行いつつ数十回にもおよぶベンチマークを走らせたが、上記のような値に落ち着く。
数値だけで両モデルを見比べると「CrystalDiskMark 2.2」の性格上、少々危険ではある。そこで今度は「HD Tune Pro 3.50」を使って測定してみる事にする。また違った角度から個々の持つ性格が表れているので、じっくりと見比べてみよう。なおこのテスト結果について、当サイトではお馴染みのテクニカルライター、Jo_kubota氏の解説も是非ご一読頂き、「G-Monster V5」の特性を理解して頂きたいと思う。
CrystalDiskMark 2.2は、単純にデータ転送レートを見るベンチマークだが、このベンチマークで見える傾向は非常に限られている。例えばIOPS(I/O PerSecond、1秒あたりの処理数)とは必ずしも比例せず、また体感のパフォーマンスとも一致するとは限らない。これで見える傾向は、割り込みが発生しない最大連続転送能力、ただそれだけだ。もちろんこの数字が高いことに越したことはないが、これを過剰に重視する必要はない、ということは覚えておきたい。
またSSDで問題となるプチフリーズの問題も、最大連続転送では見えてこない。プチフリーズ(以下、プチフリ)はブロックコピー時に割り込みが発生した際に起こると言われているが、CrystalDiskMark 2.2のようなベンチマークでは、プチフリが発生しても、ある程度、最大転送能力が高ければ、プチフリの影響はスコアに出にくいのだ。
一方、HD Tune Proは、アクセスを細かく見るに最適なベンチマークだ。CrystalDiskMark 2.2では分からなかった、ベンチマーク中の転送能力を時間を追って見ることができる。
折れ線グラフとなっている、BenchMarkのWriteを見ると、V2は150MB/secと50MB/secのグループに分けることができ、その落差も100MB/secと広い。また0MB/secに限りなく近いところまで頻繁に落ちていることが分かる。恐らくこれがプチフリに起因する原因の一つになっているのだろう。
逆にV5jは、おおよそ75~100MB/secの範囲に収まっており、0MB/secまで落ちることも全くなく、終始安定したスコアを残している。
つまりV2は最大転送レートこそ高いものの、安定した転送が行えなず、逆にV5Jは最大転送レートは、V2に譲るものの、安定して高い転送レートを維持できる、というわけだ。