エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.26
2010.01.18 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは3Dグラフィックス機能についてベンチマークで性能を確認していきたいと思う。「3D Mark06」の結果を見ると「Pentium G6950」は「AMD 790GX」の6割程度とかなり厳しい結果となった。
また、「Core i5-661」と比較しても6割からせいぜい7割程度の性能で、GPUクロック900MHzから533MHzへのダウン率とほぼ一致する。正直もう少し性能がいいと思っていたので残念だ。一方、「AMD 790GX」はメモリクロック500MHzの「GeForce 210」と比較して8割程度と、オンボードグラフィックとしてはかなり優秀なことがわかる。
軽いオンラインゲームの代表として「ファイナルファンタジーXI」のオフィシャルベンチマークソフト「Vana’diel Bench 3」を使用してのベンチマークを行った。
すでにかなり古いベンチマークテストのため、「Pentium G6950」のオンボードグラフィックでもLow設定なら「とても快適に利用できる」4000を大幅に上回る。High設定でも「快適に利用できる」結果で、このレベルのゲームならある程度快適に動作させられる性能はありそうだ。
しかし、「AMD 790GX」と比較するとLow設定で5割強、High設定でも6割程度の性能とその差は大きい。一方「AMD 790GX」は「GeForce 210」と比較してかなりいい勝負で、500MHz動作の場合は9割程度、800MHz動作の場合でも7割程度の性能となった。
もう少し重いゲームとして「StreetFighterⅣベンチマーク」でも性能を確認してみた。
これまでのグラフィック系ベンチマークと同様で「Pentium G6950」は「AMD 790GX」の6割程度となった。一方で、「AMD 790GX」と「GeForce 210」ではこれまでになく大きな差がついた。これはStreetFighterⅣ自体がNVIDIAのグラフィックカードに最適化されているためで仕方がないだろう。いずれにせよこのクラスのゲームを楽しむ場合、オンボードグラフィックでは厳しいことがわかる。
ここでは「Pentium G6950」の消費電力の少なさが特徴的だ。「Pentium G6950」ではGPUクロックが下がったことにより、消費電力が低減していることがわかる。
「GeForce 210」の500MHz動作の場合と比較してもアイドル時で15W、負荷時で10W~20W程度消費電力が少なくなっている。また、「Athlon II X2 240」との比較では、「GeForce 210」を搭載してもアイドル時、負荷時とも消費電力が少なくなっている点は注目に値する。
TDPは「Pentium G6950」が75Wなのに対して、「Athlon II X2 240」は65Wと低くなっているが、完全に逆転した結果になった。