エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.30
2010.03.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
今回、転送速度を確認するベンチマークソフトは例によって「CrystalDiskMark 2.2」を 用いた。テスト方法はOS、ドライバ、ベンチマークのみをインストールしたシステム用のハードディスクは別途用意し、マザーボード上のSATAポートに接 続。転送速度をチェックするSSDやハードディスクは「PCIE GEN2 SATA6G」に接続し、ベンチマークテスト中はネットワークケーブルを抜いた状態で測定を行っている。なおテスト環境は以下の通り。
それでは、まず6Gbps対応ケーブルの結果を一気に見ていくことにしよう。
テスト結果を見てもらえば分かる通り、ケーブル毎の違いはないと言っていいだろう。ディスク系のベンチマークの常として、数値にある程度ばらつきがあるものの、誤差の範囲内だ。
今回のテストではシールド処理が施されたノイズ低減ケーブルの優位さは全く感じられなかった。逆にシールドタイプのケーブルではコネクタサイズが大きく、ケーブル自体も固くなるため、ケース内部での取り回しがしにくい等デメリットの方が大きい。ある程度は予想していたものの、SATA 3.0(6Gbps)に対応していればマザーボードやインターフェイスカード付属のもので十分にスピードが出る事が分かった。
次にSATA 2.0(3Gbps)対応のケーブルでもテストを行ってみた。SATA 2.0(3Gbps)対応のケーブルでもSATA 3.0(6Gbps)対応機器が問題なく動作するのか、動作する場合には転送速度に違いが出るかを確認してみたい。
SATA 2.0(3Gbps)ケーブルテストでは思いも寄らぬトラブルに遭遇した。
原因を究明するため本ケーブルを使ってマザーボードのSATA 2.0(3Gbps)対応スロットに「CTFDDAC128MAG-1G1」を接続したところ転送速度はSATA 2.0(3Gbps)接続時のスピードへと落ちたものの動作には問題がなかった。次にSATA 2.0(3Gbps)対応のハードディスク「ST3500418AS」を本ケーブルで「PCIE GEN2 SATA6G」に接続したところこちらも動作に問題はなかった。
今回は時間の関係で他のSATA 3.0(6Gbps)インターフェイスでの確認ができなかったが、この結果から「SS-SASC-SS05」はSATA 3.0(6Gbps)の帯域幅での利用に問題があるのかもしれないことが推測される。この件に関しては今後SATA 3.0(6Gbps)対応の製品を入手した際に「追試」を行う予定だ。