エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.156
2012.07.17 更新
文:GDM編集部 池西 樹
SATA3.0(6Gbps)環境では、変換基板の影響もなく優れた性能を発揮する「MRMAD4B240GCDM2C00」。しかし、デスクトップPCのmSATAスロットは、「Intel Rapid Storage Technology」や「Intel Rapid Start Technology」での運用が前提のため、内部接続はSATA2.0(3Gbps)に制限されている場合がほとんどだ。
とはいえ、mSATAスロットを利用すれば電源やSATAケーブルを使用せずにストレージが増設でき、筆者のようにケース内配線に悩まされているユーザーには大きな福音となる。
そこで今回はGIGABYTE「GA-Z77X-UD5」のmSATAスロットを使い、SATA2.0(3Gbps)接続時のパフォーマンスもチェックすることにした。
今回テストに使用したGIGABYTE「GA-Z77X-UD5」。SATA2.0(3Gbps)接続のmSATAスロットを標準装備する |
まず「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」のCompression Benchmarkにて、SATA2.0(3Gbps)環境でのデータ圧縮率の影響をチェックしていこう。
SATA3.0(6Gbps)環境でも落ち込みが少なかった読込は、インターフェイスの限界もあり、約260MB/secで安定している。また書込も最低速度が170MB/sec前後まで上昇し、SATA3.0(6Gbps)環境より高速化されている。
続いて「CrystalDiskMark3.0.1c」を使ってより詳細に性能を確認していこう。なおテストはSATA3.0(6Gbps)と同じ条件で行なっている。
シーケンシャルアクセスは「ランダム」で読込最大270MB/sec、書込180MB/secと「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」にほぼ準じたスコア。特に書込はSATA3.0(6Gbps)環境よりすべてのデータサイズで上回った。そしてデータ圧縮率の高い「0x00」や「0xFF」では書込も260MB/secまで上昇し、インターフェイスの限界までしっかりと高速化されている。
またランダムアクセスは4Kで読込約35MB/sec、書込約70MB/sec。NCQ(Native Command Queuing)が効く4K QD32では読込、書込とも190MB/secで、4K QD32の書込以外はSATA3.0(6Gbps)環境とほとんど変わらないパフォーマンスを発揮する。