エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編 Vol.27
2012.08.13 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここではテストを行うにあたり、順を追ってマザーボードへの固定方法を確認していこう。
例によってIntel系に限っては、ソケット毎にネジピッチが微妙に異なるため、それに合わせた4通り(LGA1155/1156、1366、775、2011)を考慮しなければならない。とはいうものの、ひと頃に比べCPUクーラーのリテンションはかなり熟成されており、各社の創意工夫により簡素化された製品が多くなっている。設計の妙はメーカーの腕の見せ所だが、「SST-HE01」も例に漏れず、作業工程の簡略化が見て取れる。
なお今回テストに用意したのは、GIGABYTE「Z77X-UP4 TH」とIntel「Core i7-3770K」(LGA1155)だ。
「Back plate」に「M3.5*30 screw」を仮留め。なお「Back plate」には3つの穴が用意され、ソケット毎にピッチを変える仕組み |
放熱面積が広く、高冷却がウリの大型サイドフローCPUクーラー。その代償として覚悟しなければならないのは、CPUソケットと隣接するメモリスロットのクリアランス。放熱フィンが大きく張り出す事で、メモリスロットが犠牲になってしまう事はよくある話だが、「SST-HE01」は片側のヒートシンクを薄型にする事でそれがうまく回避できている。