エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.166
2012.08.27 更新
文:GDM編集部 池西 樹
GIGABYTE「GV-N66TOC-2GD」 実勢価格32,000円前後 製品情報(CFD販売株式会社) |
ハイエンドと同じGPUコア「GK104」を採用するミドルレンジ向け上位GPU GeForce GTX 660Ti |
GeForce GTX 660Ti(以下、GTX 660Ti)は、GeForce GTX 680から採用された新アーキテクチャ、Kepler初のミドルレンジ向け上位GPU。これまでミドルレンジには専用設計のライトなコアを採用することが多かったNVIDIAとしては珍しく、今回はハイエンドと同じ「GK104」コアが採用される。
ちなみにコアの構成なども特に変更なく、GPUの中核を担うSMX(Streaming Multiprocessor eXtreme)は192基のCUDAコアで構成され、GPUを動的にオーバークロックする「GPU Boost」にも対応する。
次にスペックを確認すると、1,344基のストリーミングプロセッサ、コアベースクロック915MHz、ブーストクロック980MHz、メモリクロック6,008MHzで、上位モデルGeForce GTX 670とGPU周りやクロック設定はまったく同等。一方でメモリバス幅は256bitから192bitへ、さらにROP数は32基から24基へと削減されており、GPUコアではなくメモリ周りのパフォーマンスを制限することで上位モデルと差別化を図っている。
今回検証を行うのはGTX 660TiのカスタムモデルGIGABYTE「GV-N66TOC-2GD」。まず目を奪われるのは、100mm径ファンをデュアルで搭載する高性能クーラー「WINDFORCE 2X」だ。ハイエンドモデルで採用される3連ファンクーラー「WINDFORCE 3X」と比較するとやや小ぶりながら、ファンサイズは20mmほど大型化され、冷却性能には期待がかかる。さらにGIGABYTEの品質基準「Ultra Durable VGA」に対応し、2オンス銅箔層採用基板、日本製耐久性固体コンデンサ、フェライトコアチョークなど高品質コンポーネント採用により、品質面にもこだわったGIGABYTEらしい作りが特徴だ。
主なスペックは、ベースクロック1,032MHz(リファレンス915MHz)、ブーストクロック1,111MHz(リファレンス980MHz)のオー バークロック仕様。それ以外はリファレンスに準拠し、メモリクロック6,008MHz、バス幅192bit、GDDR5 2,048MBのビデオメモリを実装する。
なお出力インターフェイスはDVI-I×1、DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1が用意され、最大4画面出力をサポート。 PCI-Express外部電源は6pin×2で、推奨システム電源容量は450Wと扱い易さも特徴のひとつ。