100mm径ファンとφ8mmヒートパイプを搭載するVGAクーラー「WINDFORCE 2X」

「GV-N66TOC-2GD」が搭載するVGAクーラーは、前述の通り100mm径ファンをデュアル装備する「WINDFORCE 2X」。上位モデルで採用されるトリプルファンクーラー「WINDFORCE 3X」同様、特殊形状のクリップモジュールとアルミフィンを組み合わせて乱気流の発生を抑え、放熱効果を高めた「Triangle Coolテクノロジー」が採用される。
　またヒートシンクは3ブロックで構成され、φ8mmの銅製ヒートパイプによって効率良く熱を移動。さらにGPUだけでなくメモリやVRM部の受熱ベースも用意され、グラフィックスカードから発生する熱をまとめて冷却する。

ブレード数9枚の100mm径ファンをデュアル装備。これらのファンは極めて静かに回転し、騒音をまき散らすことなくグラフィックスカードを冷却する

3ブロックで構成されるヒートシンクは、2本のφ8mmヒートパイプで接続	GPUの熱はヒートパイプを使いヒートシンク全体に拡散。メモリの熱は受熱ベースから直接中央のヒートシンクへと移動される
GPUコア接触部には銅板が埋め込まれ、受熱能力が高められている	VRMの受熱ベースにも銅板が貼り付けられており、冷却性能向上にひと役買っている

「Ultra Durable VGA」に準拠。高品質パーツで固められた基板構成

続いて、クーラーを取り外した基板側をチェックしていこう。「GV-N66TOC-2GD」ではVGAの品質基準「Ultra Durable VGA」に準拠するため、基板は冷却性能に優れる2オンス銅箔層を採用。さらにTire1グレードの高品質メモリ、日本製耐久性固体コンデンサ、フェライトコアチョーク、低電圧RDS(on)MOSFETなど高品質なコンポーネントが搭載されている。

VGAクーラーを取り外したところ。基板長は約213mmで比較的コンパクト

GPUを囲むように配置された6枚のビデオメモリ

ビデオメモリは容量256MB、動作クロック1,500MHzのSK Hynix製GDDR5「H5GQ2H24MFR-R0C」を8枚搭載。合計容量は2,048MB

表側に2枚分の空きパターンを残しつつ、基板裏面にも2枚のビデオメモリを実装

出力インターフェイス側にまとめて配置された電源部。電源フェーズはおそらく4＋2フェーズ構成	最大4フェーズまで対応する電源コントローラON Semiconductor「NCP5392P 」
電源周りのMOSFETには、スイッチングロスの少ないOn Semiconductor「4921N」と「4937N」を搭載	「Ultra Durable VGA」で規定されている通り、コンデンサはすべてアルミ固体コンデンサ。チョークコイルもフェライトコアチョークのみ搭載されている

出力インターフェイスには、金属製のカバーを装着。さらにHDMI端子はゴールドメッキ仕様とするなど細部まで抜かりはない

PCI-Express補助電源は6pin×2で最大225Wまで供給可能。GTX 660TiのTDPは150Wなので、オーバークロック状態でも問題ない