エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.180
2012.10.13 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「GA-H77N-WIFI」には、PCのインターネット接続を無線LANで共有できるユーティリティ「Wi-Fi Share」が付属する。最近ではスマートフォンやタブレットなどモバイル端末の普及で、無線LANを活用する機会が増えており、新たに導入を検討しているユーザーも多いのではないだろうか。それならば、追加投資も不要で簡単に設定できる「Wi-Fi Share」機能を試してみてほしい。
また現在ファイルサーバーと無線LANルーターを個別に導入しているなら、「Wi-Fi Share」で無線LANルーター機能とファイルサーバーを統合することで省電力化を実現することもできる。
ワイヤレスモジュールのドライバとアプリケーションは「Wi-Fi Bluetooth Series」CDにまとめて収録されている |
「Wi-Fi Share」はインストール後タスクバーに配置される。まずは「Mode Choice」から「Virtual Router Mode」を選択 |
次に「Setting」を開いて、SSID、パスワード、共有する接続を選択する |
前述の通りIntel Centrinoシリーズのワイヤレスモジュールを実装するため、ノートPC向けのインテル無線機能を利用できる |
もう1つ無線LANを使った注目機能に「インテルMy WiFiダッシュボード」がある。これは、無線LANの普及促進団体Wi-Fiアライアンスが策定したP2P接続仕様「Wi-Fi Direct」を元にした技術で、別途アクセスポイントを用意することなくWi-Fiデバイス同士を相互に接続してファイル転送やチャット行うことができる。一般的な無線LANをP2Pに利用できることから、今後さらに拡張や普及が期待される機能と言える。
「インテルMy WiFiダッシュボード」では、無線LANを使ったP2P接続が可能 |
ファイルの送受信には受信側の認証も必要となるため、勝手にデバイスを接続される心配はない |
「GA-H77N-WIFI」では最高300Mbpsの高速通信に対応するため、ファイル転送もストレスなく行うことができる |
接続を確立したデバイス同士で会話をするチャット機能も用意される |
ユーザーが自由に用途を選択できる高機能Mini-ITXマザーボード「GA-H77N-WIFI」。パフォーマンスを重視するならオーバークロック可能な「GA-Z77N-WIFI」を選択するのもいいだろう |
冒頭でも触れた通り、以前のMini-ITXマザーボードはコンパクトさを重視するあまりパフォーマンスや機能が制限され、マザーボードに合わせてユーザーが使い方を選択する必要があった。しかし今回検証した「GA-H77N-WIFI」は、ありがちなTDP制限もなくLGA 1155プラットフォームであればすべてのCPUをサポートする。さらに拡張性も必要十分に確保されており、セカンドPCやホームサーバーのような省電力静音PCからゲーム向けのハイパフォーマンスPCまでユーザーが用途を自由に選択できるフレキシビリティの高い製品に仕上がっている。
これまでコンパクトPCにチャレンジをして挫折したユーザーは是非「GA-H77N-WIFI」を使って再挑戦して欲しい。その違いに驚くとともに、きっと満足のいく一台を手に入れることができるだろう。