エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.182
2012.10.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからはベンチマークソフトを使用して気になるパフォーマンスをチェックしていくことにしよう。ちなみに2製品ともオーバークロックモデルのため、「ZOTAC 650Ti」を定格クロックへ変更した状態でも測定を行なっている。完全に同一とはいえないが、リファレンス製品との違いを図る上の参考値としては有効だろう。なおテスト環境は以下の通り。
今回は「ZOTAC 650Ti」を定格クロックへと変更した状態でも測定をおこなった |
まずはDirectX 11世代の定番ベンチマークソフトの「3DMark11 Version 1.0.3」でパフォーマンスをチェックしていこう。プリセット設定は「Performance」と「Entry」の2つのプリセットを使用して計測を行った。
3DMark11 Version1.0.3 Performance |
3DMark11 Version1.0.3 Entry |
定格と「ZOTAC 650Ti」の比較では「Performance」「Entry」ともスコアの違いは1%前後。測定誤差といっても差し支えないレベルで、過度の期待は禁物といったところか。また「ZOTAC 650Ti AMP」では「Performance」で約10%、「Entry」で約11%と大きく性能が向上しており、アグレッシブなオーバークロックの効果がしっかりと表れている。
続いてDirect 10世代の定番「3DMark Vantage1.1.0」を使用して計測を行った。なおプリセットはこちらも「Performance」と「Entry」2つのプリセットを使用している。
3DMark Vantage Version1.1.0 Performance |
3DMark Vantage Version1.1.0 Entry |
「3DMark 11 Version1.0.3」と同様に定格と「ZOTAC 650Ti」では1%前後とほとんどスコアに違いはなかった。コアクロック16MHzと小幅なチューニングだけに、「ZOTAC 650Ti」のオーバークロックはおまけ程度と考えたほうがいいだろう。一方「ZOTAC 650Ti AMP」では「Performance」で約13%、「Entry」で約10%と大幅にスコアが向上した。最近のオーバークロックモデルではコアクロックのチューニングのみという製品が主流だが、メモリクロックにも手を加えている「ZOTAC 650Ti AMP」はパフォーマンス面では有望な製品となりそうだ。