エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.182
2012.10.22 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いてテッセレーションを駆使したDirectX 11対応ベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」を使って計測を行なっていこう。今回はミドルレンジということで、品質設定は「Tessellation」を“Normal”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“4×”、「Anti-aliasing」を“4×”とやや緩め。解像度は1280×720ドットと1920×1080ドットの2パターンを使用した。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1920×1080) |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1280×720) |
やや緩めの設定ながら、定格でも1920×1080ドットでAverage FPSは30fpsオーバー、1280×720ドットでは60fpsに迫るスコアを計測しており、GeForce GTX 650Tiはミドルレンジとしてなかなか優秀なパフォーマンスをみせた。
またこれまで同様「ZOTAC 650Ti AMP」のスコアが突出しており、1920×1080ドットではMax FPSが約18%、Average FPSが約12%、Min FPSが約17%。1280×720ではMax FPSが約12%、Average FPSが約12%、Min FPSが約2%とほぼすべてのスコアで定格から約10%以上パフォーマンスが向上した。
ここからはゲームベンチマークを使用したパフォーマンスチェックに移ることにしよう。まずはDirectX 11世代の「LostPlanet2ベンチマーク」だ。品質設定は特に変更せず、解像度は1280×720ドットと1920×1080ドットの2パターンで測定を行った。
LostPlanet2ベンチマーク |
登場当時はDirectX 11の重量級ゲームでハイエンド必須とされていた「LostPlanet2」だが、GeForce GTX 650Tiでは1920×1080ドットで48.8fps、1280×720ドットで67.1fpsと、ミドルレンジながら十分プレイできるパフォーマンスを実現している。さらに「ZOTAC 650Ti AMP」では1920×1080ドットで53.8fps、1280×720ドットで73.4fpsと順当にスコアを伸ばしており、画質設定を上げた状態でもゲームを楽しめるだろう。
次に同じくDirectX 11世代のFPSゲーム代表として「Aliens vs. Predatorベンチマーク」でも測定を行った。こちらも品質設定は特に変更せず、解像度は1280×720ドットと1920×1080ドットの2パターンを採用している。
Aliens vs. Predatorベンチマーク |
1280×720ドットでは86.1fpsと60fpsを大きく上回り十分なパフォーマンスを発揮。一方1920×1080ドットでは39.8fpsとやや落ち込みが大きく、SMXやメモリ周りの削減が影響していることを伺わせる。とはいえ、シングルプレイの合格点である30fpsは上回っており、このクラスのゲームでも十分楽しむことができるだろう。また「ZOTAC 650Ti AMP」では、1920×1080ドットで約14%、1280×720ドットで約13%とコアクロック以上のスコア向上が見られ、メモリクロックのチューニングもしっかりと効果を発揮している。