電源ユニット搭載スペースと謎のBOXの正体

「HAF XM」の電源スペースはとにかく広い。ボトム面を確認すると実測値で約360mmのフラットな空間が確保され、ほぼすべてのATX電源ユニットが選択可能だ。
さて、この電源ユニット搭載スペースには見慣れないBOXらしきものが装着されている。画像を見た段階では着脱式のシャドウベイユニットだとばかり思っていたが実はコレ、電源ユニットから伸びるケーブルを隠すための「ケーブルカバー」なのだ。さらにBOXではなく、ABS樹脂製のL字型プレートで、マザーボードトレイ面に2本のプラスネジで固定。無造作に放置されるケーブル類を覆い隠し、スッキリした外観を保つ事ができる。

とにかく広い電源ユニット搭載スペース。底面はフラットで、電源ユニットの吸気ファンにあたる箇所には、着脱式フィルターが装着されている

これが着脱式フィルタ。サイドパネルに装着されているものと同様、シャーシ側の通気孔とフィルタの穴が合わさることで目が細かくなる仕組み。なお電源ユニットとシャーシ間にあるため、一度電源ユニットを搭載してしまうと簡単に取り外す事はできない

「ケーブルカバー」はABS樹脂製。2本のプラスネジで固定され、左右にスライドも可能。ケーブルを通すスリットも設けられ、自在にケーブルレイアウトを行う事ができる

無造作に放置されたケーブルやコネクタ類も、「ケーブルカバー」で覆い隠せばスッキリ。サイドアクリルウインド仕様ではないのが少々残念に思えてくる

同梱品総チェック

ここで例によって、「HAF XM」付属の同梱品総チェックをしておこう。この製品の同梱品は茶箱に全てが収められ、新品開封時は内部シャドウベイにワイヤーで固定されている。

同梱品が収められている茶箱。比較的部品点数が少ないため、箱はコンパクトサイズ	ケーブルマネジメントには欠かせない結束用タイラップは12本入り

ビープ音用スピーカー。思えば以前はPCケースのフロントシャーシ等に固定されていたモノ。あると便利	ファン固定用ネジは2種類。数量はHDD 120mmファン用×8個とトップ200mmファン用×4個

光学ドライブ固定用ミリネジ×12個	3.5インチHDD固定用インチネジ×6個

2.5インチSSDや「X-dock」で使用するミリネジ×34個	マザーボード固定用台座となるスタンドオフ×10個

マザーボード固定用スタンドオフで使用するインチネジ×12個	6角スタンドオフをプラスドライバーで締め付ける事ができる「Stand-off socket」

同梱品ではないが、サイドパネル等に使われているハンドスクリュー。プラスドライバーで増し締めも可能	マニュアルは全25ページ構成。図説は分かりやすく、ややおぼつかない日本語表記もご愛嬌