エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.186
2012.10.31 更新
文:GDM編集部 池西 樹
次に「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使って、シーケンシャルアクセスの最大性能を確認しておこう。
「A85X」のATTO Disk BenchMark 2.47スコア | 「990FX+SB950」のATTO Disk BenchMark 2.47スコア |
「A85X」は読込最大531MB/sec、書込最大334MB/sec、「990FX+SB950」は読込最大531MB/sec、書込最大332MB/secで、いずれも公称値に迫る素晴らしいスコアを計測した。SandForceコントローラモデルを中心にIntelプラットフォームへの最適化を謳う製品が多い中、「M5 Pro」シリーズはプラットフォームを選ぶことなく優れた転送速度を実現していることがわかる。
単体での性能を確認したところで、続いてRAID 0環境でもベンチマークを行なっていくことにしよう。単体時からどの程度パフォーマンスが向上するのか楽しみだ。
「A85X」の「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」スコア |
「990FX+SB950」の「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」スコア |
シーケンシャルアクセスは「A85X」「990FX+SB950」とも単体時から順調にスコアを伸ばし、シーケンシャル読込960MB/sec、書込630MB/secの好スコアを計測。ランダムアクセスも4K読込以外はいずれもスコアを伸ばしており、総合スコアは単体時の800から1400へと約1.8倍も向上している。
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
シーケンシャル読込は「A85X」「990FX+SB950」とも1,000MB/secの大台を超えるスコアを計測。単体時の性能からある程度予想できた結果ながら、実際に目の当たりにすると非常にインパクトのある数字だ。またシーケンシャル書込も単体の約2倍にあたる650MB/secで、SATA3.0(6Gbps)インターフェイスの限界を大きく超えるパフォーマンスを発揮している。
そしてランダムアクセスでは4K書込のスコアに注目したい。こちらは200MB/secを大きく上回り4K QD32と変わらないレベルまで引き上げられている。ただ、4K QD32読込は単体時よりやや下がっており、RAID 0ですべてのスコアが向上するわけではない点には注意が必要だ。