エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.187
2012.11.01 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
よく速いクルマはその姿も美しいと言われるが、それは電源ユニットも同じだろうか。つや消しホワイトとブラックのツートンカラーに彩られた「Silencer Mk III 1200W」もまた、優れた機能性に加えて美しい外観を併せ持っている。
そしてその背面に整列しているのが、この製品最大のトピックでもあるキャノンプラグだ。オーディオや放送用器具など主に業務用途に用いられるキャノンプラグはノイズに強く、ロック機構の搭載により脱落の心配もない。電源ユニットとしては初めての採用ながら、なかなか相性のいい組み合わせといえる。ただし金属製のコネクタ部分が6cmほどと意外に長く、組み込む際には余裕のあるPCケースが必要になることは覚えておこう。
性能のみならず見た目の美しさも兼備する「Silencer Mk III 1200W」。スイッチと電源コネクタ以外は全面目の粗い通気孔になっており、冷却ファンからの熱気を効率よく排出してくれる |
ユニット部分の外形寸法は実測値でW150×D180×H86mm。主要ケーブルを直結式にするセミプラグインタイプで、脱着式のプラグにはシリコン製のカバーが装着されていた |
製品をもっとも特徴付けているのは、もちろんこのキャノンプラグ。コネクタの種類によってピン数が異なるため、挿し間違えることはない |
コネクタ部分にはネジ固定できる金属リングが装着され、脱落や緩みといった不安とは一切無縁。ただしコネクタ自体がかなり長めのため、ケース内部には十分なスペースを用意したい |
冷却には大口径140mmの2ボールベアリングファンを搭載する。動作音は極めて低く、騒音が問題になるシーンはまったくないだろう |
電源コネクタ上部には「Dual Thermal Control System」の切替えスイッチを搭載。出荷時は600Wに達するまでファンを回転させない“Silent Mode”にセットされていた |