エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.192
2012.11.23 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
さて、まずは手始めに「R7970 Lightning BE」を外側からご紹介、といきたいところ、パッケージのデザインなどはほとんど旧モデルの「R7970 Lightning」と変わりない。PCパーツのマイナーチェンジモデルではおなじみの手法で、フロントに貼り付けられた「GHz Edition」と「BOOST EDITION」のシールがアップグレードモデルであることを自己主張している。
旧モデルとの違いは表面に貼られた2枚のシールのみで、売り場に一緒に並んでいたら間違えてしまいそう。パッケージの外形寸法は実測値でW440×D90×H274mm | 簡単にスペックが書かれているだけの、多少あっさり気味なパッケージ背面。「Unlocked BIOS」や「ミリタリークラスIII」など、注目の搭載機能はフロントのカバー裏に記載されている |
DVI-HDMIアダプタや miniDisplayPort-DisplayPortアダプタなど、必要な物は予め同梱されている。付属品の中には、ほかのモデルには珍しいテスター接続用の「V-Check Points」端子も |
MSI自慢の高冷却クーラー「Twin Frozr IV」を積み、“雷光”をイメージしたデザインに飾られた外見は、やはり“無印”Lightningそのもの。変わったのは内側だけで、外側は本当に変化ナシなのかな?と思いきや、計量してみたところ重さが1,129g(無印:1,058g)と微増している。元が重量級のカードゆえにそれほど気になる差ではないものの、「GHz Edition」へのアップグレードで増加した発熱量に対応したせいかもしれない。
出力インターフェイスはDVI-D×1、DVI-I×1、mini DisplayPort×4構成で、mini DisplayPort使用時には最大解像度2560×1600ドットの出力が可能。また、AMDのマルチディスプレイ技術の「AMD Eyefinity Technology 2.0」により、最大6画面表示にも対応する。
高度な冷却性能をもつ大型クーラー「Twin Frozr IV」を搭載する「R7970 Lightning BE」。外見は“無印”Lightningと変化はないものの、若干総重量がアップしている |
側面からも極太のヒートパイプや厚みのあるヒートシンクが顔を覗かせ、いかにも冷えそうな印象。2つの大口径ファンが並ぶカードの外形寸法は、実測でW300D×50×H120mmほどとVGAの中でも最上級だ |
「Lightning BE」は背面もすべてアルミ製の放熱プレートで覆われている。中央に配置されている青いカバーの内側には、専用基板の「GPU Reactor」が格納されている |
アルミプレートは9箇所でネジ止めされ、取り外すことも可能。電力供給量を増加させ、リップルノイズ低減に効果を発揮するという「GPU Reactor」は、基板裏のコネクタとケーブルでカード本体に接続される |