エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.192
2012.11.23 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ここからはゲームの公式ベンチマークを使用してのパフォーマンスチェックだ。まずはDirectX 11世代のFPSゲームより、「Aliens vs Predator DirectX 11 Benchmark」をチョイス。品質設定は「Texture Quality」を“3”、「DX11 MSAA Samples」を“4”にセット、最も重い負荷がかかるように設定し、1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンの解像度で計測を行なっている。
Aliens vs Predator DirectX 11 Benchmark |
1,280×720ドットと1,920×1,080ドットのどちらの解像度設定でもほぼ同じ傾向で、最もクロックが高いOCバージョンとリファレンスの比較では12%前後、出荷時クロックとリファレンス比でも6%前後と、動作クロックの違いはスコア差として確認できる。さすがにハイエンドグラフィックスカードだけあって高解像度設定でも70fpsを大きく上回っており、このレベルのゲームであれば快適にプレイできるのは間違いなし。
次はMMORPG「ファンタシースターオンライン2」のベンチマークソフトを使用したスコア計測だ。品質設定はプリセットの「簡易描画設定」を最大の“5”にセットし、解像度設定は同様に1,280×720ドットと1,920×1,080ドットを選択している。
ファンタシースターオンライン2ベンチマーク |
軽めのベンチマークのせいか1,280×720ドットではリファレンス比で9.5%、出荷時クロック比で3%ほどと大人しめのスコア変動のところ、1,920×1,080ドットではスコア差が倍以上に拡大している。そもそも高解像度設定でもオーバースペック気味ではあるものの、負荷が大きくなって初めてグラフィックスカード性能が現れてきたということかもしれない。単にクロック上昇の影響を読み取るだけなら面白い結果といえる。
最後はDirectX 9.0c世代の定番ゲームより、『MHFベンチマークソフト「大討伐」』を使用したテストを実行。特に品質設定は用意されていないため、解像度のみを1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンに切替えて計測している。
MHFベンチマークソフト「大討伐」 |
こちらは低解像度と高解像度設定双方で綺麗に同じ傾向でスコアが変動している。OCバージョンとリファレンス比では約15%、出荷時クロック比では8~9%と順当にスコアが上昇しているという印象だ。本来ならここまでのスペックを必要としないゲームではあるものの、DirectX 9.0c世代のゲームでもオーバークロックの効果がしっかり威力を発揮していることがよく分かる。