エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.193
2012.11.28 更新
文:GDM編集部 池西 樹
IntelプラットフォームにおけるRAID 0の構築方法を確認したところで、次にSSD単体の性能をチェックしていくことにしよう。計測は実際の運用環境に近づけるため、前回と同じくSSDにOS、アプリケーション、ベンチマークソフトをインストールし、ネットワークケーブルも接続した状態で計測を行なっている。使用するベンチマークは「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」、「CrystalDiskMark 3.0.2c」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類。
ちなみに「CrystalDiskMark 3.0.2c」は前回のテストからバージョンアップされているが、Windows 8とWindows Server 2012対応が中心で、ベンチマーク結果は完全互換があるとのこと。前回の結果と比較すればプラットフォームごとのパフォーマンスの違いもチェックできる。
「Intel X79 Express」の「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」スコア |
「Intel Z77 Express」の「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」スコア |
「X79」と「Z77」を比較するとシーケンシャル、ランダムとも「Z77」のほうが高く、特にランダム書込では約90MB/secとやや大きな差がついた。その結果、総合スコアも約10%ほど「Z77」のほうが高く、「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」の結果を見る限り、後発の「Z77」はストレージ周りのチューニングが進んでいるようだ。
続いて「CrystalDiskMark 3.0.2c」を使ってより詳細なパフォーマンスを確認していくことにしよう。
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
まず「X79」と「Z77」のチップセットを比較すると全体的に「Z77」のほうがやや優勢。AHCI接続時のストレージ性能についてはやはり後発の「Z77」のほうが最適化が進んでいるようだ。
また個別にスコアを確認すると、シーケンシャル読込は最高534MB/sec、書込は333MB/secといずれもほぼ公称値通り。もともとパフォーマンスが出にくいベンチマークながら、しっかり結果を出している点はさすがといったところ。
またランダムアクセスでは4Kが読込36MB/sec、書込77MB/sec、4K QDが読込380MB/sec、書込325MB/secを計測。特に4K QD32はAMDプラットフォームから大幅にスコアを伸ばしており、IOPS換算では読込93,000 IOPS、書込79,000 IOPSと、こちらもほぼ公称値通りのスコアを叩きだしている。