エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.193
2012.11.28 更新
文:GDM編集部 池西 樹
単体ではチップセットに関係なく優れた性能を発揮した「PX-128M5P」だが、続いては気になるRAID 0でのパフォーマンスをチェックしていくことにしよう。単体時からどの程度性能が向上するのか楽しみだ。
「Intel X79 Express」の「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」スコア |
「Intel Z77 Express」の「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」スコア |
シーケンシャルアクセスは「X79」で読込950MB/sec、書込596MB/sec、「Z77」で読込915MB/sec、書込613MB/secといずれも単体時から順調にスコアを伸ばしている。またAMDプラットフォームではほとんど違いが見られなかった4K-64Thrdも、「X79」で読込574MB/sec、書込515MB/sec、「Z77」で読込595MB/sec、書込520MB/secと大幅に向上し、ランダムアクセスでもパフォーマンス向上効果が見られるのは嬉しいところ。ちなみに総合スコアも単体時から約1.7倍とRAID 0の効果がしっかりと表れている。
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
「X79」の結果を見ると、データサイズが小さくなるに従いシーケンシャル読込のパフォーマンスが下がっていくのが少々気になるところ。何度かテストを繰り返しても同様の結果だったことから、チップセット、もしくはドライバのチューニングの問題である可能性が高い。一方「Z77」では安定して950MB/secを超えており、最高では1,116MB/secという驚きのスコアを計測。単体時と同様、ストレージ周りでは「Z77」のほうが、成熟している印象を受ける。
またランダムアクセスは4K書込で若干パフォーマンスが下がるものの、4K QD32では「X79」「Z77」とも大幅にパフォーマンスが上がっており、読込は最高で560MB/sec、書込526MB/secという高スコアを記録。いずれも100,000 IOPSを遙かに超える性能で、PCI-ExpressタイプのSSDとも十分渡り合うことができる。