エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.194
2012.12.04 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは新ファームウェア「1.02」の実力をベンチマークテストでチェックしていこう。ちなみに改善点は「CrystalDiskMark」の「4K QD32」のパフォーマンス向上ということだが、チューニングにより他のパフォーマンスに悪影響が出てしまっては本末転倒。そこで従来通り、ベンチマークテストには「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」、「CrystalDiskMark 3.0.2c」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類を使用した。またテスト条件はSSDにはデータを入れない状態とし、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意。さらに余計な負荷が掛からないように、ネットワークケーブルは接続しない状態で計測を行なっている。
まずは128GBモデル「PX-128M5P」の性能から確認していくことにしよう。公称スペックは4Kランダム読込91,000 IOPS、書込82,000 IOPSとされているが、この数値をどれほど伸ばすことができているのだろうか。
【50MB】
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【100MB】
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【500MB】
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【1000MB】
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【2000MB】
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【4000MB】
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データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
注目の4K QD32を確認すると読込最高396MB/sec、書込324MB/secで、特に読込で高いパフォーマンスを発揮している。ちなみにIOPS換算では読込約96,000 IOPS、書込約78,000 IOPSになり、書込は公称値まであと一歩。読込に関しては公称値を上回る優れた性能を発揮した。
また、シーケンシャルアクセスは読込最高519MB/sec、書込336MB/secでほぼ公称値通り。4Kランダムアクセスも十分にパフォーマンスを発揮しており、ファームウェア更新によるデメリットも特に感じられない。