エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.198
2012.12.15 更新
文:GDM編集部 池西 樹
MSI「FM2-A75IA-E53」製品情報(MSI) 実勢売価8,000円前後 |
「FM2-A75IA-E53」は、数少ないSocket FM2対応Mini-ITXマザーボード。AMD A75チップセットが搭載され、現行すべてのAMD Aシリーズをサポートする。ちなみにAMDでは上位チップセットAMD A85Xも用意しているが、違いはSATA3.0(6Gbps)ポート数とCrossFireX対応のみ。いずれもMini-ITXフォームファクタではあまりメリットがなく、コストとの兼ね合いを考えればベストの選択と言えるだろう。
またメモリプロファイルとしてIntel XMPとAMDメモリプロファイルの両方をサポートするのも特徴のひとつ。AMD Aシリーズではメモリクロックがグラフィック性能に直結するため、高クロックメモリを簡単に使用できるメモリプロファイル対応はありがたい。
拡張性も十分に確保されており、SATAは内蔵4ポート、外付け1ポートの5ポート構成。いずれもチップセットによるネイティブ動作のため、高速SSDでも速度制限を受けることなく利用可能。ネットワークはギガビット有線LANに加えて、こちらもモジュール形式のIEEE 802.11b/g/n無線LANとBluetooth V3.0+HSが標準装備される。
今回は手持ちのA6-5400Kを使って簡易テストを実施 |
機能満載の「FM2-A75IA-E53」だが、実売価格は8,000円前後とリーズナブル。A4-5300やA6-5400KといったローエンドAPUと組み合わせてもいいだろう |
「OCCT 4.3.1 POWER SUPPLY」テストによる消費電力結果。A6-5400KならACアダプタ駆動でも十分余裕がある |
対応ソケットはSocket FM2。クーラーリテンションはサイドバーフリータイプのため、トップフローCPUクーラーなら周辺回路も同時に冷却可能 | 5フェーズ構成の電源回路。フェライトチョークは背低タイプで、リファレンスクーラーとは干渉しなかった |
動作クロック1866MHzまで正式対応するメモリスロット。最大16GBまで搭載可能 | 拡張スロットはPCI-Express2.0(x16)×1。Radeon HD 6000シリーズと協調動作してグラフィックスパフォーマンスを向上させるAMD Dual Graphicsにも対応する |
SATAポートはSATA3.0(6Gbps)×4で、RAID 0/1/10をサポートする |
チップセットはAMD A75。拡張性に制限があるMini-ITXマザーボードにはベストマッチだ |
バックパネルインターフェイスは、USB3.0×2、USB2.0×4、ギガビットLAN×1、音声入出力×3、光オーディオ端子×1、D-Sub×1、HDMI×1、PS/2×1で、モジュール式の無線LANやBluetoothも実装される |
基板裏面にはスチール製のバックプレートを装備。サイドには12個の「Hi-c CAP」も配置されていた |