エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.198
2012.12.15 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは4枚のMini-ITXマザーボードのうち最もハイスペックな「Z77IA-E53」にスポットを当て、動作検証を行なっていくことにしよう。なおセッション後半では「Core i7-3770K」を使った簡易オーバークロックと低電圧動作についても試してみることにした。
今回紹介した4枚のマザーボードのうち「C847IS-P33」を除く3枚は、制御プログラムにMSIおなじみの「Click BIOS II」を搭載する。基本的に操作や各種項目名なども変わりなく、これまで一度でも使ったことがあるユーザーなら戸惑うことなく設定できる。
またチップセットにIntel Z77 Expressを搭載した「Z77IA-E53」には、チューニング設定も豊富に揃っており、冷却さえしっかりとしてやればかなり高クロックのオーバークロックも実現できそうだ。
そこで今回はチューニング設定を中心に「Z77IA-E53」の「Click BIOS II」項目を簡単にチェックしていくことにしよう。なお各項目の詳細についてはこちらのレビューに詳しいので合わせて参照いただきたい。
「Click BIOS II」のトップ画面。PCの状態やブートドライブなどは画面上部に常に表示されており、どの画面からでも即座に確認・変更が可能 |
CPU倍率はIvy Bridgeの限界63倍まで用意される |
メモリ倍率は800MHz~3200MHzの17段階から選択可能。BCLKクロックと合わせればかなり柔軟に対応できる |
「Advanced DRAM Configuration」では、X.M.P以外に詳細なメモリタイミング設定を行える。より低レイテンシ・高クロック動作を狙うならこちらを利用しよう |
あまり注目されないが、GPUコア倍率も60倍(3000MHz)まで設定できる |
「CPU Features」画面には、Hyper-Threading、アクティブコア数、各種リミット値などの項目が並ぶ。ギリギリまでのチューニングを施す場合は、こちらの設定を見直すと良い |
オーバークロックプロファイルは6つまで保存可能。プロファイルはUSBメモリへの保存・読込も可能なので同じマザーボードを持っているユーザーと交換することもできる |