絵踏一のKeyboard一点突破 Vol.2
2013.01.01 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
その考えはなかった、という天然石から切り出したパームレストがダイヤテックから登場。3種類の石から選ぶことができる |
パッケージは簡易なバルク包装。中身こそ大事、というジサカーにとっては気になる点ではない |
最後に、脱線ついでにご紹介したい奇妙な周辺機器がある。そもそも良いマウスには優れたマウスパッドが必要なように、良いキーボードにはそれに見合うパームレストが必須というもの。(個人的見解です)
これまでも安価なジェルやウレタンをはじめ、木製やラバー、果ては竹製など様々なタイプを使ってきたが、ここにきて11月にダイヤテック株式会社から発売された、大理石などの天然石をそのまま加工した「天然石パームレスト」なる製品が気になってしまった。最初こそ首を傾げはしたものの、メーカー担当者の話を聞くにつけどうしても試してみたくなり、同社からサンプルを借り受けて使ってみることにした。
大柄なBigFootもカバーできるフルキーボードサイズ用のLサイズ。石は白大理石の“ビアンコカラーラ”だ |
底面に設置されたゴム足により最適な角度がつけられ、連結部分も違和感なし。実際に使用感はかなり良好だった |
まず天然石をそのまま切り出して加工しただけあって、実に重く安定感がある。何しろフルキーボード用のLサイズは重量が1kgを超えるという代物で、これは下手なキーボードよりも重いということ。力任せに打ち込んでもズレることはないし、安定感はこれまでに登場したモデルで随一だろう。
また、石ならではの硬質な感触も心地よく、どっしりと安心して腕をあずけられる。本職の石職人が加工したという表面の仕上がりも上々で、腕をベタ置きしたまま自由に腕を滑らせることが可能だった。これまで石という選択肢を考えたことはなかったものの、案外理想的なチョイスだったのかもしれないと素直に感心。当然ながら長時間のテキスト入力でも余計な疲れを呼び込むことはなく、筆者はこれまで使用していた木製パームレストから、こちらにスイッチすることに決めた。
天然石ならではの素材感も大きな魅力。背面のゴム足は6点支持のため、力を入れすぎても割れる心配はないだろう |
価格こそLサイズで5,980円とメカニカルキーボード並ではあるものの、一生もののパームレストを買うと思えば決して高すぎる金額ではないように思う。それ以上に店頭で試用できない(通販限定販売)のが難点かもしれないが、これは是非一度使ってみるべきだろうと“コレオシ”してみる次第だ。
ちなみにラインナップは、石の種類が白大理石の“ビアンコカラーラ”、赤花崗岩の“ニューインペリアルレッド”、黒花崗岩の“エメラルドパール”の3種類で、長さはフルキーボード用の440mm(Lサイズ)と、テンキーレス用360mm(Mサイズ/4,980円)、HHKBジャストサイズの300mm(Sサイズ/3,980円)の3種類が用意される。
ラインナップはフルキーボード用、テンキーレス用、HHKB用の3タイプ。使っているキーボードに合わせてピッタリサイズをチョイスしよう |