エルミタ的「一点突破」PCケース編 Vol.8
2013.01.11 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
外観の次に、内部構造をチェックしてみよう。とは言え、限られたスペースに必要最低限のレイアウトでまとめられたモデルだけに、構造自体はいたってシンプル。奇をてらわないオーソドックスなスタイルこそ、長く使えるPCケースの基本だ。
両サイドおよびトップカバーはコの字型の一体式。カバーを外す事で両サイドカバーがハの字に開いてしまうのは、この手のスタイルの常。カバーの厚さによる問題なのか、建て付けはあまり褒められたものではなかった。頻繁に着脱するような事はないため、共用範囲としたい |
マザーボードトレイ部がよくわかる右サイドからの眺め。トレイには4つの穴が空けられているが、排熱を考えてのことか、はたまた軽量化のためか |
フロントパネルとカバーをまるっと取り外した状態。電源ユニット上にあるフロントとリアを橋渡すように固定されたブラケットは着脱が可能。マザーボードを搭載する時は、取り外すと作業がし易い旨マニュアルに記載されている。ちなみに筐体強度を増す役割のほか、5.25インチ光学ドライブ固定時にスライド式レールのノッチが掛かる重要なパーツだ |
フロントパネルはプラスチック製。計5箇所のピンにより、シャーシに固定されており、カットされた下部を握り、慎重に引き剥がせば取り外す事ができる。
プラスチック製のフロントパネルは引き剥がしタイプ。フロントアクセスポートから伸びるケーブルにダメージを与えないように、ゆっくり作業したい |
フロントアクセスポートの基板とLED、スイッチ類。安価なケースではホットボンドが適当に盛られている事が多い箇所だが、「Betty」はきれいに処理されていた | シャーシに固定される5箇所のピン。緩くても駄目なパーツだが、とかく堅すぎるものが多く、作業には気遣いが必要。しかしいくらやっても慣れないんだよなぁ |
5.25インチオープンベイ部のブランクパネルは両端のツメで固定。光学ドライブ等を取り付ける際には、フロントパネルを外す必要がある |
ボトム部に搭載される標準装備品の電源ユニットは容量300WのSFXモデル「SCYTHE-300A」。電源規格はATX12V Ver2.20で、コネクタはATXメイン(20/24pin)×1、ATX12V(4pin)×1、4pinペリフェラル×2、SATA(15pin)×2を備え、80mm口径のファンが内蔵されている。
ボトムレイアウトの300W SFX電源ユニット「SCYTHE-300A」。80mm口径の冷却ファンはPCケース内部方向にレイアウトされている |