エルミタ的「一点突破」PCケース編 Vol.8
2013.01.11 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
必要最低限の拡張性がコンセプトだけに、ドライブベイも“必要最低限”に抑えられている。それぞれを確認してみると、5.25インチオープンベイ×1段、3.5インチシャドウベイ×1段、2.5インチシャドウベイ×1段で、計3台のストレージが格納できる。データ転送速度の速いSSDと、大容量HDDを組み合わせれば、多くの人は事足りてしまうだろう。必要であれば、外付けHDDを増設すればいい。個人的にエライなぁと思ったのは、薄型光学ドライブベイを回避している点。その分、内部スペースは占有されてしまうものの、多くの選択肢および手持ち資産を活用できるという意味合いから、5.25インチオープンベイにしたのは正解ではないだろうか。なお2.5インチシャドウベイについては、組み込みセッションでご紹介しよう。
5.25インチ光学ドライブは、専用レールを使用しての固定。ワンタッチ式のツールフリー仕様だ |
3.5インチシャドウベイは、最上部にレイアウト。トレイ部分は通気孔の役割を果たす穴があけられていた |
「Betty」はコンパクトサイズのPCケースだけに、冷却機構は最小限レベルに留められている。いずれもオプション扱いながら、フロント吸気に80mm×1基、リアに60mm×2基の搭載スペースを用意され、構成パーツの発熱を考慮して増設を検討しよう。
フロントパネル裏側に隠れている80mm口径ファン用搭載スペース。ボトムマウントの電源ユニットのライン上に位置する。実質吸気はこれだけなので、温度が上昇するようであれば、増設を考えよう |
I/Oパネル横にレイアウトされる60mm口径ファン×2基の増設スペース。近頃では活躍の場が減った60mm口径だが、狭い筐体には重要な排気場所として役立つだろう。こちらも内部構成パーツの温度をモニタしながら、増設を検討すればいいだろう |
「Betty」ほどのコンパクトサイズモデルでは、付属品の種類は少ない。必要最低限のネジ類等が同梱されているのみで、結束バンドなどは一切なし。ケーブルマネジメント云々を言うほど、配線は複雑にならないが、内部を少しでもスマートにしたいなら、別途用意しておこう。