エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.203
2013.01.23 更新
文:GDM編集部 池西 樹
まずは128GBモデル「PX-128M5M」のベンチマークテストから。シーケンシャル読込540MB/sec、書込320MB/sec、ランダム読込80,000 IOPS、書込76,000 IOPSと2.5インチSSDに匹敵する公称スペックが謳われているが、実際のパフォーマンスは如何なるものかじっくりとチェックしていこう。
手始めに「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」で、基本性能とデータ圧縮率による違いを確認していく。
AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508 総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508 Compression-Benchmark |
総合ベンチマークは、シーケンシャル読込501MB/sec、書込303MB/secといずれも公称値にはやや届かないものの、128GBモデルではトップクラスの性能を発揮。特に書込性能は素晴らしく、2.5インチSSDとも十分渡り合うことができる。またCompression-Benchmarkでは、これまでのPLEXTOR製品と同じく圧縮率の影響はなく安定したスコアを計測した。
続いて「CrystalDiskMark 3.0.2c」を使って、圧縮率によるランダムアクセスへの影響について確認しておこう。データサイズは1000MBに固定し、圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類のテストデータを使用してベンチマークを行った。
【デフォルト (ランダム)】
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【All 0×00 (0Fill)】
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【All 0xFF (1Fill)】
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4K、4K QD32いずれのスコアも大きな違いは見られず、ランダムアクセスも圧縮率の影響はない。よって、以後のベンチマークはテストデータ「デフォルト(ランダム)」のみで行うことにした。
【50MB】
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【100MB】
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【500MB】
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【1000MB】
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【2000MB】
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【4000MB】
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データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
シーケンシャルアクセスは、読込最高515MB/sec、書込最高323MB/secで「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」を超えるスコアを計測。今回はシステムの都合上、起動ドライブとして使用しているが、その影響を感じさせないパフォーマンスを発揮している。
またランダムアクセスは、4Kが読込最高26MB/sec、書込47MB/sec。4K QD32は、読込317MB/sec、書込289MB/sec。ちなみにIOPS換算では読込77,300 IOPS、書込70,500 IOPSで公称値は若干下回るがこちらも十分及第点。起動が高速化されたWindows 8と組み合わせれば、ノートPCやコンパクトPCでも快適な環境を構築できるだろう。