エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.204
2013.01.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
低発熱かつ低消費電力な「Dr MOS」を採用する電源部は、恐らく4+2フェーズ構成。余裕のある電源構成は、安定動作はもちろんオーバークロックなどのチューニングにも効果アリ。特にTrinityはオーバークロック耐性の高さも魅力のため、そうした“遊び”の余地が確保されているのは嬉しいところだ。
また、冷却用のヒートシンクも小振りなものが採用され、CPUソケット周りのクリアランスも十分。背の高い障害物もほぼ皆無で、比較的大きめのクーラーを選んでも大丈夫そうだ。
障害物が少なく、CPUソケット周辺のクリアランスは十分に確保されている。ただしメモリスロットは約15mmほどの距離に近接しているため、クーラーとメモリ選択の際は留意する必要があるだろう |
全体的に背の高い構造物はほとんどなく、開けた印象を受ける。基板上に実装されているコンデンサも背の低いタンタルコンデンサが多用されているようだ | エコで高効率な「Dr MOS」採用の電源部。Mini-ITXながら4+2フェーズが確保され、オーバークロックなどの多少の無茶もこなしてくれそうだ |
「DrMOS」のDriver ICはルネサスエレクトロニクス製の「R2J20651」を搭載する | 低発熱の故か、かなり小振りに収まったヒートシンク。動作中もそれほど熱くなることはなく、冷却性に問題はなさそうだ |
「A75ITX-B-E」に搭載されるチップセットは、先代APU“Llano”から続く「AMD A75」。PCI-Express2.0(x16)のレーン分割などさらに拡張性が強化された上位「AMD A85X」には劣るものの、面積の少ないMini-ITXのフィールド上ではハンデではない。
SATA3.0(6Gbps)×4やPCI-Express2.0(x16)×1など、限られた面積に最大限といえる拡張機能を十二分に提供できている。
25mm四方、高さ30mmほどのヒートシンクが装着された「AMD A75」チップセット。小振りではあるものの、約15mmの位置にクーラーのリテンションが近接している | 4ポートが実装されるSATA3.0(6Gbps)。HDDの大容量化や、運用が予想されるMini-ITXケースの搭載能力を考慮すれば十分な数といえる |
DDR3 1866MHzまでをサポートするメモリスロット。2基で最大16GB(8GB×2)を実装することが可能だ | フルレーンをサポートするPCI-Express2.0(x16)スロット。ハイパフォーマンスなグラフィックスカード導入による、コンパクトなゲーム専用機構築も視野に入る |