エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.204
2013.01.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ここからは実際のゲームベンチを使用し、現行のゲーミングシーンにおけるTrinityのパフォーマンスをチェックしていこう。手始めに走らせたのは、人気MMORPG「ファンタシースターオンライン2」のベンチマークソフトだ。品質設定はプリセットの「簡易描画設定」(5段階)を半ばの“3”にセットし、1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの解像度設定で計測を行った。
ファンタシースターオンライン2ベンチマーク |
1,920×1,080ドットの高解像度プレイが厳しめでも、解像度を下げることで動作はかなり改善している。ただし1,280×720ドットでもグラフィックス設定の見直しが必要とされる2000スコアを下回っているため、もう少し描画設定を引き下げなければならない。とはいえ、Trinityでファンタシースターオンライン2は“プレイできなくもない”と言えそうだ。
続いてDirectX 9.0c世代の人気ゲームより、『MHFベンチマークソフト「大討伐」』を使用した動作テストを実行。特に品質設定は用意されていないため、解像度のみを1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンに切替えて計測している。
MHFベンチマークソフト「大討伐」 |
比較的低スペックでも動作するゲームということもあり、1,280×720ドットの低解像度設定はもちろん、1,920×1,080ドットでも十分にプレイ可能なレベルのスコア結果となった。シーンによっては多少もたつき感が出る可能性もあるものの、その場合は改めて解像度設定を見なおすことで快適プレイを維持できるだろう。
最後に、サービス開始当初は重量級ゲームの代名詞として名を馳せた「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークソフトで挙動をみてみよう。現在はサービスを終了しているものの、2期目の“新生エオルゼア”実装へ向けてβテスターの募集も開始。再開されれば大注目のタイトルになること間違いなしだろう。1,280×720ドットの「LOW」と、1,920×1,080ドットの「HIGH」、用意された2種類の解像度設定で計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク |
さて結果から言うと、さすがにオンボードグラフィックスでの動作は厳しいようだ。メーカーが示す指標によれば最低限1500以上のスコアを必要とするため、「LOW」ならなんとか動くという程度。“新生エオルゼア”は旧XIVより軽めという話も聞こえているものの、やはり何かしらの手立ては必要と思われる。幸いこんな時のために「A75ITX-B-E」はフルレーンのPCI-Express2.0(x16)スロットを搭載しているため、ここは素直に適当なグラフィックスカードを増設した方がいいだろう。