エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.211
2013.02.24 更新
文:GDM編集部 池西 樹
CORSAIR「HX1050」(型番:CP-9020033-JP) 製品情報(CORSAIR / リンクスインターナショナル) 2月23日発売開始 市場想定売価29,800円前後 |
「HX」シリーズの850Wモデル「HX850」(型番:CP-9020032-JP)も2月23日より発売開始。市場想定売価は税込24,800円前後 |
CORSAIRの80PLUS GOLD認証電源と聞いて、「CMPSU-850HXJP/750HXJP」を思い浮かべる読者も多いことだろう。国内市場初の80PLUS GOLD認証モデルとして登場する予定だったが、SILVER認証取得を基準に開発されていたため、GOLD認証が幻となった電源ユニットだ。とは言え、効率と品質の高さは折り紙つきで、当時のアキバでは人気モデルの一つに数えられていた。実は筆者も「CMPSU-750HXJP」にはお世話になっており、購入当初はテストマシン、現在はメインマシンとして3年以上経過した今でも元気に稼働している。
「HX」シリーズは、そんな名機のDNAを受け継いだCORSAIRブランドのハイエンド電源ユニット。正式に80PLUS GOLD認証を取得した高効率モデルで、容量は650W、750W、850W、1050Wの4機種がラインナップ。なお、650Wと750Wは昨年10月に、850Wと1050Wモデルは今月23日より国内発売が開始される。
1次側コンデンサは日本メーカー製105℃電解コンデンサを採用 | サーバーグレードの優れた回路設計により周辺温度50℃の環境でも安定した出力を実現 |
ハイエンドモデルらしく品質にもこだわり、1次側コンデンサは耐久性と安定性に優れる日本メーカー製105℃電解コンデンサを採用。さらに最高レベルの変換システムと発熱を抑えた回路設計によって、周辺温度50℃という過酷な環境でも出力低下なく安定した性能を発揮できるのが特徴だ。
CORSAIR製電源ユニットは「HX」シリーズ以外にも、「AXi」「AX」「TX」シリーズが「サーバーグレード」に対応する。なお対象製品にはステッカーが添付されているので一目で確認することができる |
今回検証する「HX1050」は、電源容量1,050Wを実現した「HX」シリーズ最上位モデル。1,200Wオーバーの製品も多いハイエンド電源では標準的だが、最近ではCPU、グラフィックスカードとも省電力志向のため、極端な構成でない限り容量不足を心配する必要はないだろう。またシングルレールの+12V出力は最高87.5Aを誇り、ハイエンドグラフィックスカードによるマルチGPU構成でも安定した動作を実現する。
回転数可変の140mmファンを搭載。負荷レベルが20%までは完全にファンの回転を止めるファンレス駆動を実現 | PCI-Express補助電源6+2pinは直結式×2、モジュラー式×4の合計6本 |
冷却ファンは140mm口径のダブルボールベアリングファンで、負荷が低い状態ではファンの回転を停止させる“ハイブリッド・サイレントファンコントロール機能”により、静音性と冷却性能を両立。ケーブルはATX 20+4pin、CPU 4+4pin、PCI-Express補助電源6+2×2が直結式、そのほかを着脱式としたセミプラグイン方式で、ケース内のケーブルマネジメントにも配慮した。
また、電源ユニットはPCパーツの中でも比較的長期間に渡って使用するパーツだが、「HX1050」を含む「HX」シリーズでは、7年間の長期保証が付いている点も重要なポイントといえるだろう。