エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.211
2013.02.24 更新
文:GDM編集部 池西 樹
禁断の内部チェックが終了したところで、ここからは実際に「HX1050」に火を入れて動作を確認していこう。今回はCore i7-3770K、Radeon HD 7950という、シングルグラフィックス環境のハイエンド構成を用意して負荷テスト実施。+12V出力を中心に安定性をチェックすることにした。なおテスト機材構成は以下の通り。
まず初めに「OCCT 4.3.2 POWER SUPPLY」を使ったストレステストから。こちらはCPUとGPUの両方に高負荷をかけることができるため、フルロード時の挙動を確認することができる。
OCCT 4.3.2 POWER SUPPLYの+12V推移 |
OCCT 4.3.2 POWER SUPPLY実行時の消費電力推移(W) |
消費電力を確認すると最大289.9W、平均でも280W前半とかなり負荷の大きいテストだが、+12V出力は12.10Vで安定したフラットなグラフ。アイドル時からの電圧降下も-0.07Vと微々たるもので、高負荷時でも安心して使うことができる。また、ファンの回転はテスト開始後4分ほどで始まり、テストが終了するまで停止することはなかった。ちなみに騒音については、回転し始めの約10秒間はフル回転で回るため少々耳障りだが、その後は徐々に回転数が下がっていき、バラック運転でも気になることはなかった。
続いて同じくストレステスト「AIDA64 System Stability Test」の結果を確認していこう。ちなみに、今回はなるべく高負荷の状態を作り出すために、すべてのストレス項目にチェックをいれて検証を行なった。
AIDA64 System Stability Testの各電圧推移 |
AIDA64 System Stability Testによる各電圧の最大/最小/平均値 |
OCCT 4.3.2 POWER SUPPLYテスト実行時の消費電力推移(W) |
消費電力は最大263.1W、平均で250W前半と「OCCT 4.3.2 POWER SUPPLY」より負荷が小さいためか、テスト中にファンが回転することはなかった。シングルグラフィックス環境とはいえ、ストレステスト実行中にも関わらずファンレス駆動で安定動作している点は注目に値する。
また電圧は、+12Vが12.096V、+3.3Vが3.305Vでいずれもフラットなグラフ。アイドル時からの変動もそれぞれ-0.072V、-0.019Vと小さく高負荷時でも安定した出力を維持できることが確認できた。