エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.214
2013.03.09 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
IT PROTECH「ANDROID KING BOX」(型番:IPT-AD40TVBOX) 実勢売価14,800円前後 製品情報(IT PROTECH)(株式会社エムヴィケー) |
テレビやディスプレイに繋いでインターネットやメディアプレイヤー機能が楽しめる、そういった端末はこれまでも“Androidベース”を謳う製品がいくつか登場してきた。しかしこうした分野の進化も日進月歩、今ではタブレットやスマートフォンと遜色ないフルAndroid搭載の製品が市場に数を増やしつつある。
先月その輪に加わった「ANDROID KING BOX」もAndroid 4.0を搭載する端末で、アプリ追加によるカスタマイズの自由度はタブレットやスマートフォンに比べても遜色ない。特にこの製品はGoogleの公式アプリ配信サービス「Google Play」に完全対応しており、その点で独自マーケット採用モデルの多い国内メーカー製品の中では使い勝手が群を抜いている。全体のアプリ数はもとより、独自マーケットではほとんど配信されないメーカー公式アプリも利用できるなど、他のAndroid対応製品との連携も期待できる。さらにアプリ情報はGoogleアカウントに紐付けられているため、Androidタブレットやスマートフォンで購入した有料アプリも「ANDROID KING BOX」にそのままインストールできるメリットもあるというわけだ。
パッケージにも堂々と謳われる通り、国内メーカー製品では珍しく、「ANDROID KING BOX」はGoogle Playに完全対応している。提供されるアプリ数や更新頻度は独自マーケットとは比べ物にならない |
必要十分なスペックがしっかり確保されたAndroid端末「ANDROID KING BOX」。据え置き機だけにインターフェイスも充実している |
「ANDROID KING BOX」をはじめユニットタイプのAndroid端末は、画面出力をテレビやディスプレイに任せてしまう仕様上、タブレットなどに比べ格段に安価という特徴がある。さらにPCに比べコンパクトで、消費電力も極めて少ない。割り切り仕様のお手軽さこそが身上というわけだ。
その分スペックに特筆すべきところはあまりない。CPUはシングルコアのAllwinner A10 1.2GHz、メモリがDDR3 1GB、内蔵ストレージ4GBと、コストを意識しつつ必要十分なものに収まっている。使用感は後ほどご紹介するとして、実用上の不安はまったくなかったことを先に述べておきたい。
その一方で、ユニットタイプだけにインターフェイスは充実。ホスト対応のUSB 2.0ポート×3と、最大32GBに対応するSDカードスロットをそれぞれ側面に備えている。そのほか、映像出力用のHDMI端子に加え、別途音声出力用に角型の光デジタル端子とAV端子を搭載。ネットワーク接続は有線LANで、給電は付属のACアダプタを接続する仕様だ。