エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.215
2013.03.16 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
では早速、編集部に到着した評価サンプルを使い、外観からチェックを開始しよう。244mm幅のワイドボディを採用するミドルタワーPCケース「Fulmo ST」は、シャーシがスチール製、副素材として着脱パネル(フロントおよびトップ)はプラスチックで構成されている。ちなみにワイドボディが謳われているが、ワイドなのは幅だけで、奥行きは485mmと標準的。なお高さは513mmとされ、240mmサイズラジエターが搭載できるトップスペースを設けたことにより、通常よりも少し高さに余裕を持たせている事がその数値から読み取ることができる。
フロントパネルと右サイドパネルを取り外した「Fulmo ST」。評価サンプルは「ECA3270A-G-BL」のガンメタルで、内部まで同色にカラーリングされている |
プラスチック製のフロントパネルはメッシュ仕様。内部には防塵フィルタが埋め込まれている。なおフロントアクセスポート類は、すべてトップ部にレイアウトされていることから、ケーブル類は一切接続されていないため、着脱時に破損させるリスクはない |
フロントパネルはピン固定タイプ。片側3つの6ピン固定仕様で、比較的容易に着脱可能 |
5.25インチオープンベイのベゼルは防塵フィルタ付きメッシュ仕様。ベゼルは両サイドのツメ固定式で、着脱時、一度フロントパネルを取り外す必要がある |
次に「Fulmo ST」の背面をチェックしてみる。このモデルの横幅は244mmとされ、一般的なミドルタワーPCケースよりもやや幅が広い。ただし内部有効幅は185.3mm(公称値)であることから、マザーボードトレイ裏面のケーブルマネジメント用スペースとサイドパネルデザインにゆとりを持たせた設計がなされているようだ。
右サイドパネルも取り外し、丸裸状態の「Fulmo ST」。外形寸法は幅244mmだが、内部有効幅は185.3mm(公称値)。リア排気ファンは120mm口径までに止められている |
拡張スロットは8段+縦に1段を用意。ブランクスロットは通気性を重視したメッシュ仕様 | 水冷チューブ用の水冷ホールは大2つと小1つ。この穴は意外に便利で、筆者はPCケース内部温度計測時に、温度計センサーを通すために重宝している。ちなみにS字フックを掛け、工具を吊るしている画像を見た事がある。使い方はイロイロといったところか |