無駄なく設計された内部構造

外観の次は、内部構造に迫ってみよう。外装同様、ガンメタリックに塗られた内部には、ストレージ格納スペース、電源ユニットマウント部、冷却ファンレイアウトなど、PCケースの性格を決める数々のファクターが詰め込まれている。

内外装共に同色にカラーリングされた「Fulmo ST」。オールブラック花盛りの市場にあって、ガンメタリックはなかなか新鮮でカッコいい

なお、「Fulmo ST」の対応フォームファクタは、ATXおよびMicroATX。サイドパネルを開き、内部を観察すると、内部容積はごく一般的なミドルタワーPCケースと大きくは違わない。ちなみに本体重量は約8.2kg。剛性を確認すべく、いつも通りトップパネルに両手をつき、ゆさゆさと揺らしてみても不安を感じることはなかった。また、カットされた部分の処理にも抜かりはなく、工作精度は十分に合格点レベルだった。

	ケーブルマネジメント用ケーブルホールも万全。CPUクーラーメンテナンスホールの開口部も広く、実測で縦130mm×横180mmだった

ここで同梱品をチェックしておく

本来ならば細部チェックをずんずん進めていくところだが、ここで同梱品を総点検しておく。「Fulmo ST」の付属品は、全てが小さな茶箱に収められている。それだけ部品点数が少ないというワケだ。

ユーザーマニュアルは日本語を含む6カ国語。ほとんどが図説で、解説文は各章1行程度	ビープ音用のスピーカー。あって困ることはない
タイラップは5本入り。カラーは見ての通りブラックだ	ENERMAXの電源ユニット等にも同梱されているケーブル結束用マジックバンド 。ロゴ入りで2枚が付属する
冷却ファン用の3pin→4pinペリフェラル変換コネクタ×2個	真鍮製のスタンドオフ。脚インチ：内部ミリタイプ。同梱数は3個
電源ユニット固定に使用するインチネジ。同梱数は4個	SSD等を固定するミリネジ。同梱数は15個
皿ネジはインチタイプで4個付属。いわゆるテーパーネジではないが、用途を消去法で考えると、ボトムファン増設用か	25mm厚冷却ファン増設用の専用ネジ8本。つまり2基分であることが分かる