エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.216
2013.03.19 更新
文:GDM編集部 池西 樹
MSI製マザーボードには、Windows上で操作できるチューニングソフトウェア「Control Center」に加えて、最近普及が著しいスマートフォンやタブレット端末に対応したリモートコントロールアプリ「Command Center」が用意されている。Wi-Fi経由でPCにアクセスするため、PCから離れたところからでも各種オーバークロック設定やステータスの確認が可能。オーバークロックの負荷テストや動画エンコードなど、長時間の作業を行う場合には、便利なユーティリティとなるだろう。なお、専用アプリはAndroid端末およびiOS端末向けの2種類が用意され、Google PlayまたはApp Storeから無料でダウンロードできる。
「Command Center」を利用するには「Control Center」の「Mobile Control」でサーバー機能をONにしておく必要がある |
サーバー機能がONになると、タスクバーにアイコンと接続先アドレスが表示される |
続いてダウンロードした「Command Center」の「Settings」から「Host IP Address」を選択して、サーバーのIPアドレスを入力する | 接続に成功すると、PCの設定が一覧表示される |
「Overclocking」の「OC/VC」タブでは、各種オーバークロック設定の変更が可能。画面下のApplyボタンを押せば設定は即時に反映される | 「Green」タブでは、ファンの回転数や基板上のLED発光のON/OFFを制御できる |
「Monitor」では、電圧、クロック、温度、ファンスピードなどをリアルタイムで確認できる |
「Remote Control」では、PCの電源管理やWindows Media Centerの操作が可能。モバイル端末を簡易PCリモコンとして利用できる |
「Command Center」を使って制御できる項目は多岐に渡り、UEFIや「Control Center」とほぼ同等の設定をモバイル端末で行うことができる。また、UIも秀逸で各種操作が“リモコン感覚”で行えるよう工夫されている。サーバーへの接続がいきなり切断されたり、サーバーを自動認識できず「Host IP」を手入力しなければいけない点など、やや粗さが残る点は残念だが、今後のアップデートで徐々に改善されていくだろう。アプリは無料で利用できるため、モバイル端末を持っているなら是非一度試してみてほしい。