エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.220
2013.03.27 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ここからは「G-Master Hydro-GK」の、構成パーツの数々をじっくりと紹介していく。ちなみに今回編集部に届けられた評価サンプルはカスタマイズ仕様で、標準構成とは若干の違いがあることをお断りしておこう。
「G-Master Hydro-GK」最大の見せ所となるデュアル水冷ユニット。いずれもオールインワン水冷を自作市場に普及させた立役者であるAsetek製を採用。各メーカーにOEM供給するAsetekの水冷ユニットは信頼性も高い。
トップおよびリアに120mmサイズラジエターを装備。冷却ファンはENERMAX製がチョイスされ、ラジエターとPCケースの間にサンドイッチマウントさせている |
サイコムのスペック表によると、CPUの冷却を担当するのは「550LC」で、120mmサイズのラジエターにはPWM仕様のENERMAX「UCTB12P」(120×120×25mm)が搭載されている。
一方、グラフィックスカード(GPU)側は同じAsetekの「740GN」で、120mmサイズのラジエターには回転数固定のENERMAX「UCTB12」(120×120×25mm)が搭載されている。
なおラジエターのマウントは、トップにCPUクーラー用、リアにGPUクーラー用をレイアウト。またトップパネルにはFractal Design の140mm口径流体軸受けファン「Silent Series R2」が搭載されている。
5.25インチオープンベイは全2段。その内1段にはDVD±R 24倍速DVDスーパーマルチドライブ、LG「LG GH24NS95」がマウントされている。なお固定はドライブ両側面計4カ所のネジ留めだった。
近頃では珍しい、非ツールフリー仕様の5.25インチオープンベイ。換装頻度が低いため、ネジ留めで十分 |
ホワイトにカラーリングされた専用トレイが印象的なシャドウベイは、2.5/3.5インチ共用ベイとして使用可能。また上段ユニットは着脱可能で、ストレージのマウント方向を90度変更することもできる。さらに取り外してしまえば、430mmまでの拡張カードスペースを確保することも可能だ。
最大で3.5インチHDD×8台、2.5インチSSD×10台(マザーボードトレイ背面に2台搭載可能)がマウント可能。データが増えるごとにストレージを徐々に追加できる拡張性の高さはありがたい |
電源ユニットはボトムマウントレイアウトを採用。吸気面にあたるボトム部は通気穴仕様で、スライド着脱式の防塵フィルタが装備されている。
付着したホコリを簡単に除去できるスライド着脱式防塵フィルタを標準で装備。なお電源ユニットの隣には、120mmまたは140mm口径の冷却ファンが増設できる |
「Define R4」のボトム面四隅に装着されている円型インシュレーター。前後異なるデザインを採用し、接地面にはいずれも振動を吸収するゴムが装着されていた。
前後異なるインシュレーター。オーディオ風円型デザインを採用し、駆動振動を吸収するゴムが装着されていた |
「Define R4」のフロントドアを開けると、右側上部には5V/7V/12Vの3段階切り替えに対応した、ファンコントローラーが装備されている。これはフロントおよびトップに搭載された140mm口径ファンの回転数を任意調整できるもの。ただし「G-Master Hydro-GK」に搭載されている「Silent Series R2」の仕様上、切り替えは5V:500rpmと7V/12V:1,000rpmの2段階調整に制限されている。
フロントおよびトップに搭載される140mm口径ファン「Silent Series R2」は、ファンコントローラーで制御可能 |