エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.220
2013.03.27 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
サイコムが最もアピールしたいのは、グラフィックスカード側の水冷ユニットだろう。評価サンプルに標準搭載されるNVIDIA GeForce GTX 680(評価サンプルはClub3D製だった)には、Asetek製「740GN」をサイコムが独自にマウント。ラジエターの冷却に900rpm固定のENERMAX「UCTB12」を搭載させ、高い静音性と冷却性能を両立させた。さらにお馴染みの2Slotデザインとなるシロッコファンも合わせて動作する点はユニークで、ビデオメモリをはじめ発熱量の多いVRM部の温度上昇を抑制する役割を果たしてくれる。
銅製コールドプレートを採用した「740GN」をサイコムの手によりマウント。グラフィックスカード標準のシロッコファンと、ラジエターに搭載されたENERMAX製120mmファンが同時に稼働し、安定した動作を実現する |
好奇心を抑えきれず、断りなしにグラフィックスカードを分解。サイコムオリジナルマウントの水冷ユニットの全貌があらわに |
最も気になったのは、電源供給。というのも、水冷チューブに接続されていない電源コネクタが結束されていたため。早速確認すると、グラフィックスカード標準のシロッコファン電源供給用コネクタから、分岐されていることが分かった |
ストレージの標準構成では、HGSTのDeskstar 7K1000.Cシリーズ「HDS721050CLA362」(500GB/7,200rpm/SATA3.0)が採用されているが、もちろんSSDにも換装可能。評価サンプルに搭載されていたのは、PLEXTOR「M5Pro」シリーズの128GBモデルだった。
評価サンプルはPLEXTOR M5Proだが、Crucial m4シリーズやIntel 330/335/520シリーズ、SAMSUNG 840/840Proシリーズ等が選択できる |
搭載されるメインメモリは容量8GB。DDR3 PC3-12800 4GB×2枚組で、標準でもメジャーチップ搭載の6層基板モデルが搭載される。
評価サンプルに搭載されていたメモリをチェックすると、ELPIDAチップ(J4208BBBG-GN-F)が採用されていた。なおカスタマイズでは最大32GB(8GB×4枚)までチョイスできる |
標準構成ではSilverStone「SST-ST75F-P」(80PLUS SILVER)だが、評価サンプルには「SST-ST75F-G-E」(80PLUS GOLD)が搭載されていた。もちろんカスタマイズオプションで選択可能だ。いずれもフルモジュラー式で、必要なケーブルのみを接続すればOK。ちなみに同容量ながらGOLD認証は+12V/62A、SILVER認証は+12V/60A(いずれもシングルレーン)で、若干の違いがある。
評価サンプル搭載の80PLUS GOLD認証フルモジュラー式電源「SST-ST75F-G-E」。「G-Master Hydro-GK」では、上段のコネクタは未使用状態。必要最小限で組込まれている上、十分に拡張性も残されている。なおカスタマイズメニューには10種類の電源ユニットが用意されていた |