エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.220
2013.03.27 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
厳選された構成パーツとサイコムによる丁寧な作業で組上げられた「G-Master Hydro-GK」。自作経験の長い人にも、大いに魅力を感じることができたのではないだろうか。本稿最後のセッションでは、「G-Master Hydro-GK」を実際に稼働させ、PC本来の実力を検証しよう。とはいうものの、生みの親であるサイコムの製品サイトには、詳細な検証結果が掲載されている。手元にある評価サンプルもほぼ同様の構成だけに、同じようなテストを行っても仕方がない。そこで、ここではPCの秘めたるポテンシャルの”さわり部分”のみを紹介し、各々使い方の可能性を想像して頂ければと思う。
評価サンプルにインストールされていたOSは、Windows 7 Professional 64bit SP1。Windows エクスペリエンス インデックスのスコアは「7.7」で、すこぶる快適。仕事PCに戻るのが嫌になる |
「G-Master Hydro-GK」で採用されているASRock「Z77 Extreme4」のドライバCD-ROMには、ユーティリティソフト「AXTU」(ASRock Extreme Tuning Utility)が収録されている。これはASUSTeKの「AI Suite II」のようなもので、グラフィカルなインターフェイス画面から、誰でも簡単にオーバークロックを楽しむことができる。さらにCPUクーラーやシステムファンなどの回転数モニタや、設定の保存ができる「OC DNA」、エコ機能「IES」、また一部で好評の「X Fast RAM」も「AXTU」に統合されている。
こういった無料ユーティリティソフトは非常に出来がよく、前述通り誰でも簡単にOS上から設定を行うことができてしまう。さすがにメーカー提供のユーティリティだけあって、あまり無茶はできないが、反面ライトユーザーでも手軽にPCをチューンする事が出来る点は、なかなか評価が高い。ちなみに「G-Master Hydro-GK」納品時は、「AXTU」がインストールされていないため、まずはCD-ROMからセットアップを行っておこう。
「AXTU」(ASRock Extreme Tuning Utility)のオーバークロックセッション。グラフィカルなスライド式バーまたは「+」「-」をマウスでクリックすれば、簡単に設定が変更できる |
ちょっとやってみたいライトユーザーでも「CPU Ratio」を目一杯右側にスライドさせれば、「G-Master Hydro-GK」標準構成でクロック倍率を43倍にまで設定可能。Turbo Boost enableで3.90GHzを4.3GHzにチューンできる |
念のため「CPU-Z」でも確認。クロック倍率が43倍になっていることが確認できる |
「Hardware Monitor」画面。ここではCPUの温度をはじめ、フロント&トップ140mmファン、水冷ユニット搭載の120mmファン等の回転数がモニタできる |
「Fan Control」では、CPUコア温度とマザーボードの温度モニタ、さらにCPUクーラーやケースファン(CHASIS FAN1~3)までの回転数レベルおよび適用温度(Target Temperature)の設定ができる |