エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.222
2013.04.02 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからはゲームのベンチマークソフトを使用していこう。まずは、やっとクローズドβテストが行なわれた大型MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の作り直し版タイトル「新生エオルゼア」のベンチマークテストを実行だ。サービス開始が待ち望まれている大型タイトルだけに、ミドルレンジグラフィックスカードでのスコアーが気になっている人も多いことだろう。テストは描画設定“標準品質”と”最高品質”の解像度1,280×720ドット、1,920×1,080ドット(ウィンドウズ表)で計測を行なっている。
Intel HD Graphics 4000は標準品質の1,280×720ドットで、どうにか“やや快適”と実際のゲームではもの足りなくなりそうなレベルだが、ZOTAC「GeForce GTX 650 LP 1GB」は最高品質の1,920×1,080ドットで“やや快適”。1,280×720ドットなら“とても快適”と、まずまずの結果になっている。CPUなどの構成にもよるが、「GeForce GTX 650 LP 1GB」を搭載すれば小型マシンでも十分「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」をプレーできそうだ。
次は最大100人同時のモビルスーツ対戦を実現する「機動戦士ガンダムオンライン」でテストを実行してみた。テストは解像度1,920×1080ドットの”標準スペック“に設定。戦闘中のフレームレート(fps)を60秒間「Fraps」で測定し、その最高、最低、平均を出している。
「GeForce GTX 650 LP 1GB」は最低でも30fps超えと、十分遊べるフレームレートを出している。さすがに数十人が近距離戦闘を繰り広げる場面では、残念ながら若干もたつく時もあったが、中距離や遠距離攻撃時なら気にならないレベルで遊べるだろう。
最後は、箱庭ゲームの金字塔といえるシムシティシリーズの最新作となる「シムシティ」でパフォーマンスを計測してみた。テストは解像度を1,920×1080ドット、各種描画設定は、十分キレイな街並みを楽しめる“中”に設定して行なっている。なお、「Fraps」を利用して、高層ビルが建ち並ぶ住人数50,000人前後の街を60秒間移動した際のフレームレートを計測している。
ライティングやテクスチャーなどを”中”に設定し、フレームレートの上限を解除して計測した |
Intel HD Graphics 4000は解像度、描画設定ともにかなり落とさないと厳しいフレームレートだが、「GeForce GTX 650 LP 1GB」は平均、最低こそ30fpsを超えないものの十分プレーすることができるレベルだ。ただ、「シムシティ」は住民が増えるごとにGPU負荷や使用するグラフィックスメモリの容量が増加する傾向にある。MMORPGやアクションゲームのような素早い動きは必要ないので気になることは少ないと思うが、街の規模次第では若干のカクツキも出てくるだろう。