エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.222
2013.04.02 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
最後に消費電力について確認しよう。消費電力はシステム全体を富士通コンポーネントの「スマートコンセント(FX-5204PS)」を使用して記録。OS起動後10分経過した状態をアイドル時、
「3DMark」の「Fire Strike(ファイアストライク)」実行中で最も消費電力が高かった状態を高負荷時としてまとめた。
メーカー製PCや小型のPCケースだと、どうしても搭載する電源ユニットの容量が小さくなりがちだが、「GeForce GTX 650 LP 1GB」は、Intel HD Graphics 4000からアイドル時で8W、高負荷時で41Wアップと搭載電源容量の小さいPCやケースでも安心して使用できる消費電力になっている。今回の検証では最大消費電力が112Wだったので、200Wクラスの電源ユニットを搭載してればまず問題なく動作するだろう。
PCI-Express補助電源不要でロープロファイルに対応するZOTAC「GeForce GTX 650 LP 1GB」をじっくり試してきたが、なかなか魅力的なパフォーマンスを備えているといえるだろう。価格はリファレンス仕様のGTX 650搭載グラフィックスカードより、2000円近く高くなるが、希少な補助電源不要&ロープロファイル対応のGTX 650なのでやむを得ないところだ。
省電力でコンパクトとツボを押さえたスペックなので、Mini-ITXマザーボードと小型PCケースで話題のゲームも遊べる省スペースマシンを組んだり、ブックタイプの小型ケースを使ったメーカー製PCに増設したりと、あれやこれやと幅広い用途に使えそうなZOTAC「GeForce GTX 650 LP 1GB」は、省スペースPC派注目のグラフィックスカードだろう。