エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.224
2013.04.10 更新
文:GDM編集部 池西 樹
GIGABYTE製マザーボードのマニュアルには、搭載チップがどのように接続されているか確認できるブロックダイアグラム図が記載されている。そこで、続いてはこのブロックダイアグラム図から「GA-C1007UN-D」を読み解いていくことにしよう。
CPUに直結されているのはメモリスロットのみ。また、PCIスロットはチップセットレベルでサポートされないため、PCI-Express(x1)にブリッジチップを介して増設されていることがわかる。基本的にギガビットLAN、オーディオ、I/Oコントローラ以外はすべてチップセットの機能で実現されており、スッキリとした構成だ |
スペックの確認が終わったところで、ここからは画像を使って「GA-C1007UN-D」をチェックしていくことにしよう。省電力向けではファンレス構成のマザーボードも増えているが、CPUの冷却には60mmとやや大きめのファンを搭載。ヒートシンクは縦横にスリットが設けられ、CPUだけでなくチップセットや周囲のコンポーネントにも風を送り、冷却することができる。また、「Ultra Durable 4 Classic」に準拠するため、搭載コンデンサはすべて固体コンデンサを採用しているのも、重要なポイントとなるだろう。
Mini-ITXのコンパクト基板に、チップやコネクタが整然と並ぶ「GA-C1007UN-D」。コンデンサ数は少ないが、すべて固体コンデンサを搭載する |
基板の約1/4を専有するCPUクーラー。ファンの口径は60mmで、ヒートシンクには微細な溝が設けられ冷却性能を向上させている | CPUクーラーを取り外したところ。Celeron 1007Uにはヒートスプレッダは搭載されず、長方形のコアがむき出しで確認できる。なお、S-Specは「SR109」 |
固体コンデンサ、フェライトコアチョーク、MOSFETで構成されるシンプルな電源回路。外観から判断するとおそらく3フェーズ構成 |
2本のネジで固定されたCPUクーラー。ファンは3pinで、電源回路のコンデンサやフェライトコアチョークに干渉しないよう段差が設けられている |
CPU脇に配置されたチップセットには薄型のヒートシンクを搭載 | チップセットのヒートシンクを取り外したところ。Intel NM70 ExpressのS-Specは「SLJTA」 |
チップセット用のヒートシンクはプッシュピン固定。中央部には熱伝導シートが貼り付けられていた |
メモリスロットはDDR3×2。最大16GBまで実装可能で、デュアルチャネルに対応する |
メモリスロット脇に配置された、メモリ用電源回路。当然固体コンデンサとフェライトコアチョークを採用する |